第4章 過去
ざあざあと激しく雨が降る中
宇佐美「ねえ、恵土ちゃん知らない?」
小南「さあ?」
烏丸「そこらでも修業しているんじゃないんですか?
いつでもどこでも修業してそうですし」
迅「あ~…
本部に呼び出しかかったのと関わってんのかねぇ。
(こっちは風刃出したっていうのに
一体何を考えているんだか…未だに解らないなぁ」
陽太郎「なんだと!?
っていうことは…これは恵土をいじめたってことだな!」
遊真「何がどうなってそうなるんだ?」
陽太郎「恵土が泣いてる時に限って多いんだ!ざざぶり」
迅「まあ、大丈夫だろ。
あいつは、そんなに弱くはないよ(微笑)
第一…そうじゃなきゃ、今生きていない」
遊真「ふむ…それもそうだな。
(そう見えても…
実際、結構抱え込んでたみたいだが…
後で覗きに行ってみるか…」
そんな頃、恵土は…
恵土「…なあ…
私が生きてて、本当に意味なんてあるのか?」
それに対し、返って来るのは
声のない静寂と、激しい雨音…
恵土「………
何も、応えてくれるわけない…か…」
涙を強引にぬぐいながら、一人呟いた…
小南「恵土~?
こんこん(ノック)
差し入れ、持ってきたわよ。
ドアの前に置いとくから、ちゃんと食べなさい。
それと…
城戸さんに何言われたか知らないけど
一人で抱え込んでんじゃないわよ?
いつだって聞くから」
恵土「…
(今までの時とは違う…
ずっと…人自体が怖いと感じてしまった
それほど、抱え込み続けていた時とは違う…)
ありがとう(微笑」
何とか微笑みながらも呟く。
も
ばぁん!
遊真「こういう時は突撃だな」
恵土「…お前は、有吾に何を教わったんだ?;」
遊真「男女二人っきりになった時に必要な単語
そのたぐいの言葉は、全部教わったぞb(キラン」
恵土「いらんわ、その知識!;」
そんなこんなで、いつもの雰囲気に戻りました…