第24章 迅悠一
恵土「こら。…
まだ終わったわけじゃない。
まだ、失ってない。
…だから、そんなに潰されそうになるな。
まあ、泣いてもいい。
泣きたければ泣いて
すっきりした分、後で笑え。
その時まで、嬉しさも喜びも全部ひっこめろ。
そして、今は泣け。
受け止める奴が、ここにいるんだ。
お前の居場所は、ここにあるんだ。
遠慮なんてすることはない…
安心していいんだよ?悠一^^」
その顔が、母親とダブって見えた…
迅「っ;;」
いつでも、変わってなんかはいなかった;
それが、とても嬉しかった…
恵土「ほら、最上さんだって喜んでくれてるよ?^^」
迅「ああ…
本当に、ありがとう(微笑&涙」
恵土「…(微笑」
最上さんを抱き締められながらも出す恵土だったが
それでも一瞬も離そうともしない俺に、何かを感じたのか微笑んでいた…
迅「…なあ、恵土」
恵土「んー?」
迅「人って、死んだらどこへ行く?」
恵土「まずは幽現界へ行く。
こちらの世は現界って言って
幽界、つまりあの世との間に交じった世界がある。
境目とも言うがな。
この世から成仏してから幽界についたら
閻魔様大王みたいな役割をする人がいる。
そこで、この世でやった行い全てを見させられる。
それから、霊界に行って
自分の魂の位にあった所へと送られる。
即座に生まれ変わるっていうのもあるらしいが
それは現世に凄まじく強い執着を持ってる奴だな」
迅「…そうか」
恵土「おそらく、霊界か
この世に生まれ変わりに来てるかのどっちかだろ。
霊界で修業して
その間に、一つのグループでトップになったら
その代表として、生まれ変わることを選択できるようになるんだがな。
っていうのは置いといて。
それよりも大丈夫か?」
迅「ああ。ありがとう^^」
その後、堂々と風刃を受け継いだ…
その時…こう言われた…
恵土「実力派エリートの誕生だな^^」…と
そして俺は…
「実力派エリート」を名乗ることにした。
恵土からもらった、一つの称号を…