第24章 迅悠一
その後、帰ると…
小南「びしょぬれじゃない!」
恵土「あはは^^;」
小南「傘もってたはずなのにどうしたの!?」
恵土「えっと…;
実を言うと、捨てられた子猫がおりました。
この寒空の中震えてたもんで、つい;」
小南「バカ!;これで何回目よ!
今年に入って10回目よ!?」
恵土「いや;今回は少ない方で」
小南「十分多いわよ!」
恵土「あはは^^;
それで新たな飼い主に拾われる所を見届けて
その後で迅がいないって連絡を受けたもんでさあ;」
小南「あははじゃない!全く…
!そのサングラス…」
迅「…?」
その時、小南は気付いた。
長年かけ続けていたサングラスを、迅に託していたことに…
小南「ふぅん。
認められているってことね。
それでもあんたは
まだ私よりも経験も無ければ弱いんだから!
私の方が先輩で大事に想われているんだからね!!(腕組み」
迅「?え?;」←意図が読めてない
恵土「そう喧嘩腰になるなよ^^;
あと、見下ろそうとしてるみたいだけどできてないぞ;」
小南「あんた少し縮みなさい!」
レイジ「無理を言うな。
それよりも、無事に帰ってきてくれて何よりだ。
おかえり(微笑」
恵土「ただいま^^」
そして、玄関先で笑顔を交わしながら
挨拶をし合い、中へと入っていった…
そんな中、俺は…
呆然と、玄関先で立ち尽くしていた。
すると…
恵土「微笑)お帰り、迅^^(左手を差し伸ばす」
迅「!
…(微笑)
ただいま^^」
恵土「そのサングラス、
今のお前には、ちょっとぶかつくかもしれないけど大丈夫か?」
迅「大丈夫!(微笑)
耳にかければ平気!!^^//」
出会った6年前から2か月たった後
5年10か月前になった頃に、あぁいったことがあった…
俺が、12歳から13歳になってから1週間後だった…
盛大に祝ってくれて、俺にアウターをこしらえてくれた。
助け出してくれた時に着ていた服の
白と青を反転させたようなものだった…
満面の笑みを浮かべながら笑う俺に
恵土もまた同じように満面の笑みを浮かべながら、頭を撫でてくれた…
ただただ居心地がよかった、あの場所で…
もっと、一緒に過ごしたいと思った…