第24章 迅悠一
恵土「迅、これをやるよ」
迅「え?これって、いつも恵土がかけてた?」
恵土「頷)ああ。
緑色のサングラスだ^^
私の場合、緑色が好きなもんで
いっつも首から掛けてた。
まるで、あの時の草むらの中みたいでさ…
(なあ?秀次(微笑&遠い目」
まるで、懐かしむような目をしていた…
恵土「見たくない未来が見えて辛い時は
これ越しでもいいから見るといい。
目に見えるのは、どうにもならない。
それでも、どうしても辛い時はそれをかければいい。
未来を見据えるためにも
その中にある、大切な未来を見失わないためにも…
人というものが
人生というものが、どう成り立っているのかを理解するためにも。
それは…
見失ってはならない、大事なものだから。
もしそれでも嫌なら閉じこもるしかないんだがな;(苦笑)
彩がなくて、苦しみばかりのこの世界でも
見失ってはいけない、大事なものがある。
それだけは忘れないでくれ」
迅「解った…
!じゃあ、これって…」
恵土「これからをちゃんと向き合って生き抜いてくれる。
そう信じて…
お前を認めて、託したってことになるな」
迅「!!」
恵土「そのサングラスが似合う男になれよ^^」
そう笑いかけながら頭を撫でてくれた…
それに俺は、笑いながら
「当たり前だ!」と答えた…
迅「俺、恵土の弟子になる!!」
恵土「ダーメッ!
お前には最上さんが師匠になった方がいい」
迅「え~。またサイドエフェクト?」
恵土「うん。
遠くない未来、頼りにすることにしてるんだから(微笑」
迅「…//(微笑)
じゃあ俺、頑張る!^^」
恵土「ああ!^^
応援してるぞ、迅(微笑」
そう言い合いながら
玉狛支部へと帰っていた…
できた、新たな居場所へ向けて
夕暮れの中、川沿いに歩きながら
互いが居ることに安心して、笑い合って歩いていった…
(12月6日AM4:51更新、709~723(15ページ))