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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第24章 迅悠一




迅「…俺は…

同じような人を出したくない。

恵土と同じように、護り抜きたい!(真剣」

本心だった…

心から、そう思った…


その笑顔を、日常を護り抜きたいと…

その時に思って、そのために生きていこうと決めたんだ…


恵土「そうか(微笑)

ちょっとだけいいか?」

迅「?うん」

そう言いながら、頭に手を伸ばし

頷いた時に、手を頭の上にのせた…


すると、知らない世界が目の前に広がった…


恵土「私が経験した近界だ。

よく見てみろ。
皆、同じなんだ。

帰って来る居場所があって、家族があって
友人もいれば、大切なものだってある…


それを奪われたくないから戦う人だっている。

トリオンが少ない非常事態だから襲う人達だっている。

近界民だからと言っても、それが全員ってわけじゃない。


それでも、だからと言って奪っていいってことにはならない。


近界とこことを繋げるのがボーダーの役割だ。

近界民にだって、いい奴はいるし悪い奴だっている。


ここと、何ら変わりはしないんだ。


そして…憎むべきは、恨むべきは

傷付けても奪っても何とも思わない心だ。


私たちボーダーは

それらを持つ近界民から、その日常や笑顔を護り抜くものだ。


迅…

目の前で奪われれば許せないってのも解る。


実際、かたきを目の前にすれば殺そうとするのは当然だ。


だがな…

その者たちにも居場所がある。

帰りを待つ家族がいる。


その人を憎んで殺すんじゃない。

その人の家族のために、自身の家族のためにそうするんだ!


母親が、殺しを望まなかったように

私たちが、今まで近界民を殺しはしなかったように!


人として生きろ!!

人として強くなれ!迅!!(真剣」


迅「うん!(真剣&頷」


そして…

恵土(…本当に理解して頷いてくれている…

向き合えば、サイドエフェクトで伝わってくる…)


本心だということを見抜いた恵土は

迅と向き合いながら、とても嬉しそうな顔をしていた…

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