• テキストサイズ

鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第4章 過去




城戸「そんなに気負うことを望むとは思えんがな」

恵土「…とりあえず、これにトリオンを送って

何もなければ帰っていいってことですよね?」


城戸「ああ」

恵土「解りました。

じゃあ、今から送ります。

ここでも大丈夫ですか?」


城戸「別にかまわない」


その言葉に対し

恵土は、トリオンを日本刀へと送り込んだ…


すると…

それでも、何も変化はなかった…


城戸「やはり、お前のトリオンでないとだめのようだな」

恵土「?一体何を」


沢村「やはり、結界が張られいます!」

いぶかしげに首をかしげる本人がいる中

堂々と叫ぶ、ボーダー本部長=忍田の補佐の沢村。


恵土「?何が何だか;」

忍田「僅かに残されていた映像から

結界のようなものが、僅かながら視認された。


恵土を護ろうとしたのではとも考えたが

その日本刀に何かを仕込んだことだけは確かだった。


今日、君を呼んだのはそれを確証へと変えるためだ」


恵土「…」

それに対し、眉間にしわを寄せる


城戸「まるで、気に食わないとでも言いたげだな」

恵土「そりゃまあ…

私なんかを護ろうとしていたんだって…


その私が、死なせたも同然なのに…」


城戸「そのようなことはない。

第一、どちらにせよ危険なことに変わりはなかった。


もともと、二人はトリオン量が異常に多い方だ。

それが固まり、なおかつより異質な恵土がいた。


それら等の要因が重なり、起こりうる出来事だ。

そんなに気に病むことではない」


恵土「ズキンッ)っ…


はあ~(溜息をつきながら後ろ頭をかく)


村人の全員を殺されて
私だけのうのうと生きているってだけでも苦痛なのに…

どうやったら、そんな風になれるんだよ」


城戸「…

両親がどのような人物だったかを、よく考えればいい。


日本刀は、お前が持っていていい。

それに、何が込められているかを考えるといい。


話しはこれまで、解散」


その言葉に、背を向けながら

恵土は再び、玉狛支部へと歩き出していた…

/ 1782ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp