第23章 激動
緑川「…
腕っぷしだけじゃない。
相手のために
どう言われようとも、護り抜くために行動できる。
その後、どれだけ背にひどい言葉を言われても耐え抜く。
今となっては、今まで誰にも言えなかった分
苦しみ続けてきた分
何を抱え込み続けていたのかを言えなくなるほどあるし
口に出せずに溜め込み続けて整理できなかった分
思い出しながら涙を流すことだってある。
それでも…
本当にカッコいいって思ったんだ。
人として持つべき強さを持ってるって
どれだけひどい目に遭ったとしても
それごと全員を護り抜くって、
そのために尽力し続ける変わらない姿勢に
俺は惚れたんだ。そして憧れた。
人としてあるべき姿だって思ったから…
ま、たまにあぁいう風にはっちゃけたりもするけどね^^;」
遊真「結構楽しいぞ^^
何より、本当に一緒に居て温かい(微笑」
陽介に鉄槌を下した秀次に対し
可愛い!^^と満面の笑みを浮かべながら
肩に手を回して笑っている恵土を見つめながら
そう遊真と恵土について語り合っている時だった…
異変が起きたのは…
まず最初に迅が叫び、大爆発が起き
そして…
急速に、全身を内部から根を張られるかのような
妙な感覚にとられると同時に、一時意識を失って倒れた…
その後、何があったのかを会話される中
運ばれていく恵土に、付き添っていた…
それから数分後
恵土「ぐっ…あ…」
徐々に全身を侵食していく痛みを感じ
ベッドの上で横たわらされたまま
その激痛のあまり、苦しそうに布団を握り締めていた…
医務室で目覚めたが、尋常な苦しみようではなかった…
秀次「くそっ」
それを見ながら眉間にしわを寄せ
拳を握り締めながら苦しそうな顔をする秀次
恵土「…よかっ…た(微笑」
その中、苦しそうに息を荒らしながらも微笑んでいた…
木虎「え?」
恵土「こう…されるのが…お前らじゃなくって…
本当に、よかった^^」