第23章 激動
そんな中
菊地原「知ってる?
このトリガー、生身には痛みを味あわせて気絶させるってこと。
いっそのこと、地獄を味あわせて吐かせましょうか?」
2「!?;」
ナイフを出してつきつけながら
真っ黒な顔色で問い詰める菊地原。
遊真「恵土に何をした?(黒&睨」
同様に低い声でつきつけて睨んでる;
迅「落ち着け!
すみません、城戸さん…
恵土までは…護り切れませんでした」
通信機越しに、申し訳なさそうに謝る迅…
それに対し、城戸は…
城戸『…大丈夫だ』
迅「!」
城戸『あいつを信じろ。
あいつは…負けたりはしない。
ましてや…
笑顔を妨げるものには、絶対にな…』
迅「…城戸さん…
ありがとう、ございます(お辞儀」
そんな中…
「狙いは心臓だとか何だとかって言われて
突き刺された後で、何かを埋め込まれたみたいでさぁ。
それでも今は何も異常がないんだけど」
なんていう会話を恵土がしていたことから推測されていた
風間「おそらく、心臓から全身に送られる血。
つまり、血管の隣を並走することによって
全身へ効率的に張り巡らせて操ろうとしているのだろう」
太刀川「何でそう言い切れるんだ?
操った所で、敵を倒すぐらいしかできないんじゃないのか?
本人がブレーキをかけようとすれば」
風間「その可能性は高い。
だが、それならば遠征艇を爆破させた理由が見つからない。
おそらく、空間移動が出来ることから
近界まで自力で移動できることを踏んだ上でしたのだろう。
迅の情報によると、記憶も読み取っているそうだ。
それらにより、最終手段として考えられるのは…
『予め、自分たちが帰れるようにするため
実験台かつ供給源として使用していた恵土に埋め込み
敵に捕まった場合は
自ら、ここへ来る際に使用した遠征艇を爆破し
まずはデータをこちら側へ渡らないようにする。
と同時に、数分間のカウントダウンが開始され
終わった瞬間に、スイッチ自体も自動的に爆発する。
それが起こることによって
埋め込んでいた兵器が起動し、自身を全身へ張り巡らせ
最後には操られた恵土と共に、元の近界へ帰る』
と言った所だろう」
そう分析する中
風間は皆とは違い、至って冷静だった…
(12月4日AM0:48更新、691~700(10ページ))