第23章 激動
恵土「…迅!!!!!!」
そう叫ぶ中…
大爆発が止んだと同時に…体に異変が生じた…
迅「ふぅ…
何とか、敵も隊員も無事か…(微笑」
左腕は千切れとびながらも
自身の持っていたもので
爆風をエネルギー源とすることで被害を抑えつつ
それと同時に自身をある程度守るように結界を張っていた…
緑川「迅さん!大丈夫?」
即座に駆けつけるも…
どさっ
違う所で、何かが地面に落ちるような音が響いた…
そこに視線を向けると…
恵土「ぐっ…あ…」
胸を抑えながら、苦しそうにひざまずく恵土がいた…
秀次「!恵土!?」
恵土「ゴフッ…げほっ…
はあっ…あ…っ……(がくっ」
ばたっ
咄嗟に即座に恵土へと駆け寄るも
咳き込みながら…意識を手放した…
迅「やっぱり…こうなった、か…」
鬼怒田『どういうことだ!?状況を説明しろ!』
迅「…恵土が倒れた」
『!!!??』
迅「おそらく、敵の技術だ。
教えてもらいたいが…(ちらっ」
2「誰が教えるか。
(最終兵器。
それは、人の外皮に埋め込むことで
いざという時には、我らを助けて近界へ連れて行かせるもの。
まだ試作段階だが、もう既に
動かさせるための根は広がり続けている頃だろう…(にや)
まあ、今は体内のエネルギーが拒絶しているだろうが
おそらく、最長でも1日で乗っ取ることが可能だ。
せいぜいあがけ。
そして無力さを味わいながら、連れていかれるさまを見ていろ。
散々辛い目を味あわせておきながら
それを助けようともしないでいながら
自分達だけのうのうと笑って生きてきた奴等に
俺たちは恵土を渡しなどはしない…
敵にでさえ、「ありがとう^^」
感謝して、大事にしようとするものは特に…」
そう思いながらほくそ笑む敵2に対し
太刀川「おい!何にやついてやがる!!」
怒り心頭の太刀川だったが
迅「それよりも
倒れている恵土への処置が先決だ!」
恵土は医務室へと運ばれていた…