第4章 過去
その後、雷神丸の過去
恵土「この子はさ
15歳の時に拾ったんだ」
遊真「それに関しては知ってるぞ。
迅さんが言ってた」
恵土「あの時…
まだ生まれて1か月ぐらいの雷神丸が
ぼとぼとのぼろぼろで、とことこ歩いててさ。
急いで治したから、大丈夫だったんだけど…
動物園から知りませんって敬遠されて
カピバラたちも、拒否されてるみたいでさ…
結構、ひどい目に遭ってたのかもね。
差別だとか…
最終的に発展して、迫害だとか…
私も、似たような目に遭い続けてきたから解るよ…
勝手に鬼神だとか、希望だとか言われて
狙われ続けて、敬遠され続けて
争いの種になる、
私たちのいる所を戦場にさせるつもりかって
石を投げつけられたり、暴言を吐かれたり…
それでいながら、他の所では優遇されたり
丁重に迎えてこられたり…
めちゃくちゃわけわかんなかった。
でも…
最後に、ちゃんと心から向き合ってくれる人たちに
やっと出会えて、再会できて…
本当に、嬉しかった(微笑」
雷神丸「ばふっ(すりすり」
恵土「…お前もそうか(微笑)
私たちは幸せ者だな^^(すりすり」
遊真「お互い、似たような境遇だったんだな」
陽太郎「だから互いを求めあったのか。
ふむふむ、納得(二度頷く」
そんな中
迅「お~い、恵土。
本部からお呼びがかかってるぞ?」
いきなり入ってきた
恵土「え~?休暇貰ったのに~;」
迅「屋上でのんびりしている場合じゃないそうだ」
恵土「ちぇ~っ」口をとがらせる
遊真「なんなら俺もついて行こうか?」
迅「それはダメだろうな。
まだ正式に隊員になったわけじゃない。
そのためにも、1月8日の入隊試験に受からないとな」
遊真「なるほど。
じゃあ、特訓に戻るとするか。
そっちもそっちで頑張れよ、恵土」
恵土「うん。いってくる」
そうして、時は流れていく…
予期せぬ方向へ…