第1章 出会い
アステロイドでできた、立方体の小さな粒を
一点へと、掌の中央へ球状になるよう集約させて
白い光が解き放たれるほど
濃密に、原子も存在できぬ以上のレベルまで
圧縮され続けていることで、凄まじい密度を誇っていた。
それ故、どんなシールドも無効化。
それでいながら、サイドエフェクトで
物質のトリオンを感じ取ると同時に読み込み
それに合わせて、全く壊れぬよう
音もならないようにしながら、溶け込むように流し込んでいた
物質のトリオンに、意識ごと溶け込ませることで
物質に接しているトリオン体の場所を感じ取る
と同時に、送っていたトリオンで
その密度で研ぎ澄まされた熱線で左右からやる
音もなく忍び寄る熱線=『サイレントブラスター』
敵が空中に居たとしても
空中に溶け込ませることで、場所を把握しているため
高い建物の間にいた場合は、その建物を通ったトリオンが
無数の弾丸となって、前後左右で挟み撃ちにするように設定して
『サイレントブラスター・ダブル』
同様に建物などを利用して、上下前後左右の場合は
『サイレントブラスター・トリプル』といった形でしている
空気の場合は、目で見えるため
意味はないと思われるが、囮として使うこともままあり。
(それでも倒せることの方が多い)
ちなみに、その白い光を放ち続ける球状に
圧縮したアステロイドの名前は、『バルブ』
その形状は自由自在、なおかつ強度は最高クラス。
数値にして、雨取の数十倍のトリオン量と質を持つ。
元々のトリオン量と質は、雨取の数億倍ほどらしい。
要するに、ブラックトリガーの数億倍。
その上、放出したトリオンは
基本、撃った後は分散して帰って来ることはないが
その分散も制御し切っていることで、
自身のもとへ帰って来るように扱い、消耗を無にすることも可能。
スコーピオンでも同様に
『バルブ』の放出しないバージョンで
刃の形状を変えることで、
どれだけ遠いものでも切り裂けるのだとか。
バルブの形状をナイフにし
柄同士をバルブで作ったロープで繋げ
それを鞭のようにしならせて、凄まじい威力を発揮させることも…
要するに…
遊真「あいつの戦い方は無限だな」
そうとしか、言えなかったとか…^^;