第23章 激動
その闇に吹き飛ばされながらも
一つの道に辿り着いた…その道とは…
平和への架け橋…
恵土「新たな敵が現れた時
それで自分が傷付けた元敵を傷付けられれば怒ったり
力になってもらって当然な顔なんて出来ない…
それに至るまでの元敵の傷やら闇やらをほっといて
自分が理由はどうあれ
傷付けたことを認めず謝らず、正当化して
ただ、元敵が傷付けてきたことだけを責めて…
その闇から、傷から助け出さないまま
平和を堪能して、笑って過ごすなんてことは出来ない…
しちゃいけないんだ、そんなことは…
敵だから責めるんじゃない。
攻撃してきたから責めるんじゃない。
その闇とも一緒に向き合って
一緒に乗り越えることが、一番の解決策になるんだ。
誰かの闇だからって無視したらいけない。
人が闇にとらわれて、傷付け合ったり
殺し合ったりしないためには…
互いが、自分のことのように思って
その傷を乗り越えられるように
その深い闇に負けて振り回されないように
支え合い、分かち合うことが何よりの救いになり
互いが互いに
ありのままで居られるための大事なものとなる。
平和に最も近づく方法になる…
皆が皆、笑顔で幸せでいられる日々を築く
大切な礎となる…
やっと見つけた…
敵であっても味方であっても笑える道を…
綺麗ごとで終わらせてたまるか。
私だけでも、その道を貫き通すんだ!!
もう…始祖神にやられれば終わりになる。
そうさせないと心から思うのなら…願うのなら…!
(膝に手を置く)
踏ん張れ!立ち上がれ!
(立ち上がる)
己の明日のためじゃない…
皆が、遠くない未来…笑顔で居られるためにっ!!(真剣)
己の全てを…出し切るんだ!!!!(真剣」
冷たく見下ろし、全力で攻撃してくる始祖神…
トリオン体でもない体に振りかかるそれは…
常人が耐えられるそれではなかった…
どっごぉん!!!!
恵土「ぐっ…あっ」
吹き飛ばされ、瓦礫の山へ叩きこまれる…