第23章 激動
一族には代々
一族の長を受け継ぐに値するものにのみ
体のどこかに紋様が現れる。
風月流という古代からの武術を用いているため
風月流派となぞらえてはいるものの
初代(今から3880年前、紀元前1863年)
恵土が2歳の時(1993年3月20日)
祠を開けると
先程のような念、願いと祈りが聴こえた…
手を差し伸べ、同じような
白い袴と白い着物を着て笑いかける姿もまた同様に見えて…
それが終わったのち
祠の中を除くと、そこにいたのは…
白い一匹の狼だった…
恵土「?…誰?」
『…まさか、ここを開けられる人間が来るとはな』
恵土「?どゆこと?(首傾げ」
『ここは、外とを隔てる力を具現化させたものであると同時に
始祖神の力を具現化させたものでもある。
つまり…私は、始祖神の力だ』
恵土「おお~!!凄い!//(キラキラ」
『とりあえず、お前が次の主のようだな』
恵土「主じゃないよ?恵土!」
『そうか。ならば始祖神を復活させるために修業を
だきっ!!
『…;何をしている?;』
恵土「モフモフで気持ちいい~!^^//(すりすり」
ぎゅぅ~!!
『…;
とりあえず、落ち着いて離れろ』
恵土「やだっ!」
『修業でもしないか?』
恵土「やだっ!!」
『…まさか、ずっとこうしているつもりか?;』
恵土「頷)うん!^^//」
『…ふぅ。勝手にしろ』
恵土「そうする~!^^//♪(すりすり」
『やれやれ…
今度は何とも…愛情豊かな奴が来たものだな(溜息))
はあ』
恵土「zzz」
これが、後のヴォルフと恵土との出会いであった…
そしてのちに、始祖神の力が受け継がれたことにより
始祖神から一族の全ての歴史までもまた、記憶を受け継ぐことになった。
ヴォルフの力の制御の介入によって
力の暴走によるゲートの発生もなくなり
修業は、3歳の誕生日から始めることになった…
しかし、それもサイドエフェクトによって
1日以内に、あっという間に会得してしまった…