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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第23章 激動




『しかし、恐れることはない。

我らの体に刻まれし紋様は
始祖神に「復活させることができる」と信じられた、選ばれたものの証。

それと同時に、
「どれだけ多大な力を持とうとも、決して悪用はしない」という信頼と
「愛している」という限られたものにしか出ない、愛の証。


紋様が現れたものにしか
直系として一族の名を受け継げぬのも
全ては始祖神を復活させ、全てを護り抜くため…


何が故に力を求めるのか。
何が故に愛を抱いたのか…

その先に何を見、何を抱いて力を振るうのか…

それらは全て…
接した世界に起因している。

自らが得た経験を忘れるな。

人にされたことも、したことも…
全てが、己と言う全てだ。

生きるために殺し、食べたもの
生きるために修業し、護り抜いたもの

自らとして生きるため、何を望み
何を願い、どう行動するのか…

その重みは全て、己に振りかかることを忘れるな。

己という道を、信念を貫け。

人が人でいるためには、何が必要なのかを見極めながら…


迷いながらでもいい。

一人では、道は出来ぬ。

一人では、固定観念も持てぬ。

それでいい…


少しずつでいいから、正しくもっていけ。

己の生きる道を、信念を正しく貫けるだけの
意思を気概を持て。


そして…
人を第一とし、磨きをかけよ…


死ぬ最期の瞬間まで、己の身命をとせ。

全うせよ。
己の信じた、全てが幸せになれる正しき道を…』


それは…

風月流派に今も残ることであった…


『私は…
全てを見極めることができるサイドエフェクトがある…

過去も未来も全て…


だから、この言葉を残す。


もしも一族のことを聴かれれば
江戸時代などとぼかして伝えるようにすればいい。


このような話はバカにされて終わるだけだ。

たとえ信じられず、泣いていようとも
信じるものはごく僅かに限られるだろう。


しかし、恥じることはない。

「また泣きだした」「きれいごとだ」「猫を被っている」

そうからかう言葉を語るものなどに臆する必要などない。

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