第4章 過去
遊真「8回か…」
恵土「15歳半になった時
1回目に、半年近く行かされる。
2回目に、16歳で3か月行かされる。
3回目に、16歳半で1か月行かされる。
4回目に、17歳2か月で2か月行かされる。
5回目に、18歳5か月で6か月2週間行かされる。
6回目に、19歳半で6か月行かされる。
7回目に、20歳3か月近くで2年3か月2週間行かされる。
8回目に、24歳1か月で8か月行かされる。
…総合して5年だな」
遊真「随分と暇がないんだな。
20歳から空いてるが」
恵土「20歳3か月+2年3か月2週間は?」
遊真「22歳半と2週間…
なるほど。珍しく休みを多めにしてもらったんだな。
遠征の期間が長かったから」
恵土「そういうこと。
結果として、得るものが多かったからイーブンだと思うよ?
なんだかんだ言ってもさ…
玉狛支部を名乗りたかったってのが大きいけどね^^;
有吾の遺志を継いだ組織って感じだしさ」
遊真「頷く)うん。
それに関しては、よく伝わってきたからわかるぞ」
恵土「遊真のことについては、
再会した時に驚かせたいって理由で言うなって
口止めされてたんだけど…ね;」
遊真「そうだな…」
恵土「ってなわけで、私の話は以上だ」
遊真「…まだ、話してないことがあるんじゃないのか?」
恵土「?何が?」
遊真「…襲ってくる人たちはどうしたんだ?」
恵土「気絶させただけだよ。もったいないし」
遊真「で、それからちょっと聴きたいんだけど…
本当に、大丈夫なのか?」
恵土「…何言ってんだか。心配し過ぎだって^^;
とりあえず、今は本当によく幸せ。
皆が笑ってる。私も笑ってる。
ただ傍に居る。
それだけで十分じゃんか…」
そう言いながら呟きながら背を向け
天井から、自身の部屋へ歩いていく…
その背は…どこか、寂しく見えた…