第23章 激動
そんな中…
菊地原「このトリオン兵たち、随分特殊ですね」
風間「関係ない。
先程の攻撃から
外皮自体は切り刻めないわけではないようだ。
切り刻むぞ」
歌川&菊地原『了解!』
恵土に、恵土のトリオンを用いて実験をする前に
そのトリオンをトリオン兵に注ぎ込んでいたわけなのだが
異様にスピードが速い上にパワーも耐久力も高く、苦戦を強いられていた…
米屋「うっひょぉ!
こりゃまたすっげぇのが来たな(にや」
古寺「楽しそうに言ってる場合じゃないですよ?;」
奈良坂「問題は急所だ。
的が小さい上にスピードが速い。
考えたな。
コアが小さければ小さいほど、攻撃が当たり辛い。
だがその反面、投入できるトリオンは少なくなる。
しかし
どれだけ小さくとも高密度で高容量のトリオンを入れれば
それによって発揮される能力も一段と上がると思ったんだろう。
おそらくやせ形の敵が持っていた能力までも付与し
自然と攻撃を外皮で受ければ受けるほど回復する仕組みのようだ。
攻撃をうけなくとも、一定した回復が行われることから
周囲のエネルギーをもとに回復していることがうかがえられる」
米屋「おお。やっぱり分析が早いな(微笑」
奈良坂「これぐらいの分析は必須事項だ。
その分析の仕方も、恵土から教わったものだしな」
古寺「奈良坂先輩…
かっこいいですね!//(キラキラ&拳握る」
奈良坂「今は敵に集中しろ。
そういうことはいつでもできるが
敵を倒すのは今しかない。
恵土を救いたいと思うのならなおさらだ」
古寺「はい!」
米屋「りょーかい!(にっ」
各々、特徴を踏まえながら連携して倒そうとしていた…
風間「!」
どごぉん!!
予備動作が無い砲撃に驚きながら避ける中
菊地原「…B級には重いかもしれませんね、これ」
歌川「ああ。一体一体で急所の場所が違う」
風間「B級については、合同としてぶつければ問題はないだろう。
だが、問題はそれだけじゃない。
高威力の砲撃と飛行能力もあり、電撃も繰り出してくる。
その上、戦闘パターンは一定じゃなく
相手によって倒せるように変えてくるのも含まれる。
下手をすれば…
B級のほとんどがやられ、無事に倒せたとしても時間がかかり過ぎるだろう」
冷静に分析する中、戦況は大きく変わろうとしていた…