第23章 激動
秀次「…ゲートはここか」
そう言いながら、白帝に引っ張られる先…
壁を見て呟く秀次…
その中、迅に言われたことを思い出しながら白帝を取り出した…
迅「その白帝は、恵土と繋がっている。
拒絶反応が起きるのも、恵土自身じゃないからだ。
そして、恵土から一時も離れようとしない。
今回は、それを逆手にとって
恵土と繋がろうとするであろう「白帝の力」を引き出し
ゲートを広げ、お前が中に入って恵土を助け出す」
秀次「…できるのか?」
迅「そりゃできない可能性もあるけれど
白帝はきっと、恵土を護り抜こうとする。
それさえ確実ならできるはずだ」
秀次「そうか。解った」
迅「敵には
俺と太刀川さんがぶつかるつもりだからよろしく。
他の奴等は
それ以外の敵の排除と、俺たちの補助って感じで」
秀次「…」
白帝をゲートへ近づけると
引っ張る力が強まり、光もまた強まってゲートがこじ開けられていく…
それを確認しながら
自身のトリオンを白帝へ送るようイメージした結果…
ぐわっ!!
凄まじい勢いでゲートの面積が広がった…
遊真「おお。凄いな」
秀次「当たり前だ。
トリオンを送れば送るほど大きくなるようだが…
!何でいる?」今気付いた
遊真「たまたま目に入ったもので(キラン)
俺にも送らせてくれない?」
秀次「…どういうつもりだ?」
遊真「…唯一の血縁者で
惚れた女を助けるのに、理由なんているのか?」
秀次「いらんな。勝手にしろ」
遊真「じゃあ」
そっ
秀次「手を重ねるな!」
遊真「仕方がないだろ?弟よ」
秀次「弟じゃない!引っ付くな!」
遊真「父方で、俺のが兄なんだ。
考えれば、どっちにしろ兄さんだろ?」
秀次「黙れ!やっぱり来るな!」
遊真「いやだ。
お兄さんと呼ぶまで離さない」
秀次「離れろ!!」
ぎゃーぎゃー!!
修「しーっ!;静かに!(汗」
千佳「敵に気付かれちゃうよ!?;」
こそこそと話しかけて止めようとするも
取っ組み合いまで始めんばかりの二人であった…;