第23章 激動
その頃…
遊真「やっとはいれたな」
秀次「お前は来るな。
せいぜいトリオン兵を片っ端からやっつけておけ」
遊真「冷たいことを言うなよ。少しぐらいいいだろ?
修、千佳。
ゲートの見張りよろしく。
おそらくでだが、トリオン兵は出はらってて
遠征艇は恵土以外、空っぽのはずだから」
修「あ、ああ!気を付けろよ?空閑」
遊真「当たり前。
恵土と一緒に帰って来るb(キラン」
千佳「頷)こっちは任せて(微笑」
そんなこんなで…
遊真「おお。結構広いな」
秀次「気を抜くな。罠がある可能性が高い。
ああいう立ち回りがうまい奴は、そういうさとい真似をするものだ」
遊真「ほおほお。なら一ついいか?」
秀次「なん…何をしている?;(汗」
遊真「罠にかかったみたいだ。助けてくれ」
片足がロープに引っかかり、逆さに釣り上げられている遊真に対し…
秀次「知るか!
それくらい自分の力で何とかしろ」
遊真「まったく(溜息)
秀次はシャイなんだかへそ曲がりなんだか未だによくわからん」
即座にトリオン体になりながら
スコーピオンを出して切って着地すると…
う~!!う~!!(警告音)
秀次&遊真『…;』
秀次「おい!(イラッ」
遊真「すまん。まずいかもしれんな;」
秀次「トリガーオン!」
レッドバレットを打ち込み
襲い掛かるトリオン兵を動けなくして倒した後…
見廻るトリオン兵に察知されないよう
トリオン体から生身に戻って再び歩く中
遊真「やっぱりいいな、それ」
秀次「黙れ」
遊真「恵土の特注品なんだろ?
自慢げに言ってたぞ。
秀次を護ってくれますようにって祈って作ったって。
木虎の拳銃も同じように、恵土が自主制作したらしいし」
秀次「黙って俺が歩いた所と同じ点を歩け。
これ以上罠を出せば一人で戻ってもらう」
遊真「でも何で罠が発動しないって解るんだ?」
秀次「…白帝が引っ張るからだ。
罠が発動しないよう、引っ張る力加減を微妙に変えながら
わざわざ合わせてくれている。
だから俺が踏んだ所と同じ所にだけ触れろ。
他には一切触れるな。
解った…な」
振り向くと、そこにいた遊真は…
ふーっと息をつきながら、右手を壁につけていたわけで…