第22章 伏魔(ふくま)
1「雷の100倍の威力の電流を流し込んでも大丈夫なのか。
凄いな。
睡眠ガスも途中で効かなくなったみたいだし」
2「さっきは斬って回復するかをして
次に押しつぶして、その次に串刺し。
それで固定させたまま炎と水に溺れさせただろ?
で、今が雷。
次はどうする?」
1「いっそのことなら、やるか?(にや」
2「やめろ。
本気で暴れられたらどうする?」
1「大丈夫大丈夫。
ぐったりしていて抵抗さえも出来なくなってるって」
恵土「あ…ぐ」
1「ほら見ろ。
おい、少しは抵抗してみろよ」
恵土「…抵抗したら、あっちへ行くんだろ?
あいつらに…攻撃するな…」
1「そんな交換条件飲むと思ってるのかよ。
おら!」
2「ほどほどにしてやれ。
こいつのトリオンを使ってやったとはいえ
急激に減っていっている」
好き勝手にやっては、自然と回復するのを見ている中
それに用いたトリオンが急激に減っていっていた…
それから終わった後…
未だに縛り付けられた状態で、打撃を受け続ける…
2「なるほどな。
攻撃を受けた瞬間、それを自然と回復させるのか」
1「ま、俺としては一発やれたから十b
ごすっ
2「黙れ。
戦士の風上にも置けない奴め」
1「止めないでトリオンの数値やデータを見てたやつが言うかよ」
2「戦闘はお前、頭は俺だろ。
役割分担を忘れたのか?」
1「へえへえ。
どうせ俺は戦闘バカだよ」
2「それより、トリオンの量が急激に減った。
質が凄い分、やれることも凄まじくなる。
それと同時に、回復に必要となる分までもが多くなるのだろう。
トリオンを取りに行くぞ。
結構時間を食った。3時間ほどか。
それだけ時間が経てば、来ないと踏んでどこかへ行くだろう」
そして、縛り付けられたままの状態で放置される中…
1「なあ、試作品を一応仕込んでおくか?
念のための保険ってことで」
2「…そうだな。
いい実験体が入ったと思うぞ?
自然と回復する戦闘体だからな。
生身と同じで血は出るが」