第22章 伏魔(ふくま)
レイジ「宇佐美、緊急要請だ。
オペレーターに入ってくれ」
栞「あいあいさー(キラン&敬礼」
千佳「何かあったんですか?」
レイジ「いや、大したことはない。
明日のランク戦に集中しろ」
そう言って立ち去る中、残された遊真たちは…
遊真「…ふむ」
修「?空閑?」
遊真「嘘だな」
修「!
サイドエフェクトで見たのか?」
遊真「まあ…
大したことじゃないっていうのは嘘だ。
最後の、俺たちを心配しての一言は本当だったが」
千佳「それって、どういうこと?」
遊真「…おかしいと思わないか?
いつもだったら
こういう祝い事だったら、ハッピーバレンタインとか
すぐにでも連絡入れたり跳び込んできそうなのに
全然来ない上に、連絡すらも入らない。
何かあったと考えるのが筋だろ≡3≡」
スマホを握りながら
いつも雑談をしている場所のソファーに座ったまま、話し合う中…
『!!』
修「ということは…恵土先輩の身に何か?」
遊真「そう考えるのが妥当だろうな。
恵土のことをずっと見てたが、お祭り好きだし」
千佳「…じゃあ、近界民が来るっていうこと?」
遊真「攻めてくる可能性は否めないな」
修「雑談している場合じゃない!
今すぐに行かないt
遊真「ダメだ」
修「何で!」
遊真「今うかつに動けば
所詮、いい餌食になるのがオチだ」
修「!」
遊真「何も解らない状態でむやみに動けば
逆にどつぼにはまって抜け出せなくなる。
そうすれば…
状況は悪化の一途をたどるばっかりになるぞ?
恵土にとっては足手纏いでしかならない」
そんな中…静寂に包まれる…
修「それでも…
それでも、僕は…
それを聴いておいて、見過ごすことなんて出来ない!!
直談判しに行ってくる!!」
真剣な表情になり、作戦室へと走っていく修…
それに対し、残された二人は…
遊真「やれやれ。相変わらずだな≡3≡(後ろ頭で両手を組む」
千佳「どうする?」
遊真「…決まってるだろ?
相棒について行く(微笑)
やれることだけでもやりに行くか^^」
千佳「うん!(頷&微笑」
そうして走り出す玉狛第二…