第21章 襲撃と想い
あの時…
出会って、20日ほど経った時…
私のことを、好き勝手し放題に言いまくる市民に
秀次は、泣いたり怒ったりしてくれたよね?
あの時…本当に嬉しかったんだ……
ずっと、近界民にそういうことをされてきた…
そんな中、必死に生き抜いてきたから…
そういう風に言われても、何も感じなくなっていた…
それでも、いつかは爆発すると解っているけれど…
それを抑えるぐらい、とっても嬉しかったんだ…
私がそういわれることで
悲しむ人がいる、苦しむ人がいる…
そう解ることができたから……
だから私は…
嬉しくて、たまらなくて…
いつものように
満面笑顔で手を差し伸ばすことができた…
逆に、ありがとうって言っていた…
夕日を受ける中…
恵土「ありがとう…(微笑」
秀次「え?」
手を繋ぎ合って歩く中
きょとんとした顔をこっちへ向ける秀次に
恵土「秀次が、そういう風に思ってくれて
私のことで、怒ってくれて…本当に嬉しいんだ(微笑)
秀次…」
秀次「?」
名前を呼びながら、歩みを止めて
顔を向けながら言った…
恵土「大好きだよ^^」
秀次「!//」
それに、驚きながらも…
後に、満面笑顔を浮かべる秀次…
それに私も、満面の笑みを浮かべながら微笑んでいた…
とても嬉しかった…
その帰り道につく中
穏やかな微笑みを浮かべながら右手を差し出す秀次に対し
昔の時と同様に
昔を思い出しながら左手でとって、笑みを浮かべていた…
秀次&恵土『^^//』
心の中の宝物…
それが、互いにとっての想い出だと理解できたのは
つい最近だった…
過去の闇も、しがらみも…
愛と、それによる楽しい想い出が忘れさせてくれた…
一時しのぎで忘れ去れるようなものでなくとも…
互いにとっては
これから先も生きていきたいと思わせてくれる
何よりの救いなのだと……