第21章 襲撃と想い
恵土『だから遊真…
どんな形でもいい。
ありのままでいい。
それが遊真で、私はそんな遊真が大好きなんだ^^
たとえ、その対応が当時は辛くても…
ふさぎ込んだ心を開くことができなかったとしても…
それでも寄り添おうとしてくれる遊真だったから
本当に嬉しかったし、結婚しても大丈夫だって思えたんだ。
だからさ…
そんなに思い詰めなくていいんだよ。
おかげで…
やっと、気付けたんだ。
過去に遊真とした約束にとらわれなくていい。
自分の気持ちに正直になっていい。
そう言ってくれたから、本当に今が幸せなんだ…
秀次と、昔のように笑いあったりぶつかり合って…
それが、たまらなく大好きでどうしようもなくって…
何にも代えられない「大事な時間」で
本当に何よりも愛おしいって感じていたことも…
遊真との約束を忘れられるぐらい
どんなに深い傷も
抱き続けてきた過去の闇も
それごとの今だって思って、幸せに感じられるぐらい…
本当に、満たされたものだったってことも…
だから遊真。
それに気付けたのも、遊真のおかげなんだ。
だからさ…
本当にありがとう。
今…幸せで堪らない…
これから、頭打って脳震盪になったとかでさ^^;
一日検査入院らしいけど
必ず、帰って来るから…
また、顔をのぞかせに行くから』
遊真「…(微笑)
『待ってるぞ^^』」
その言葉に、遊真もまた支えられた。
そう感じると同時に、笑みを浮かべ…
その言葉を送った…
ただただ、嬉しいという想いを隠せぬまま…
満面の笑みを浮かべて…
恵土『うん^^』
それに対し、恵土もまた
満面の笑みを浮かべていた…
本当に幸せだという想いを込めて…
遊真もまた、幸せになって欲しいという想いも込めて…
互いが互いの想いを感じ、理解し合い…
再び、時は進んでいく…
遠い空の下…
同じ空を見ていることを願い…
窓から空を見る遊真と
木の下から空を見る恵土…
互いの想いが繋がっていることを理解し合いながら…
二人は、心から笑みを浮かべていた…
互いに対する想い、愛を感じ入りながら…