第21章 襲撃と想い
そんな緑川を見ながら、木虎もまた微笑んでいた…
木虎「監視、続けるわよ?」
緑川「了解!^^」
そして時は進み…
多少ながら、自身にも
普通の人レベルの質しかトリオンを吸い取れないよう
衝撃を吸収するシールドも張っていたため…
トリオンは凄まじく倍まで回復されたわけなのだが
恵土『なるほど…
始祖神を実現化させた際、あまりものトリオンを消費し過ぎた。
そのため上限値を下げることで
総合値が色々と下がるものの
その分、それらに用いるトリオンが減り
消耗が減るため回復にまわせて、回復しやすくなる上に
余ったトリオンを攻撃に使いやすかった…
でも、今となっては上限は無限大だから…
やりたい放題にやれるってことだよな…』
『好きに使え…』
恵土『ありがとな、ヴォルフ…
17年前にトリオンごと封印されて
別れたヴォルフなんだろ?…
ずっと、目に見えない所から
陰から闇に飲まれないよう支え続けてくれて、本当にありがとう^^』
『気にするな』
恵土『おかげで
回復も早まりそうだし、どうしよう?^^;』
『回復は早い方がいい。
待っている人もいることだしな…
そろそろ、目を覚ませ』
恵土『…え?』
秀次「恵土!!」
恵土『?』
『行ってこい』
周囲が闇に覆い尽くされていた中
白い光が差し込んでいた空間が
自身の持つ光と一体化し
その心の空間が、白い光と共にいっぱいとなった…
その後、聴こえてきたのは秀次の声で…
それが、現実へと引き戻したのだった…
秀次「おい!しっかりしろ!!」
揺すりはしないものの、頬に汗を流しながら
手を握り締めている秀次がいた…
恵土「…」
そんな中、目を開けると…
そんな秀次がいきなりドアップで見えたが故か…
秀次「目を覚ましたか?大丈夫か!?」
そんな中、ぼーっとしながら
心配そうに叫び聞く秀次の頭の後ろに左手をまわし
強引に引き寄せて唇を奪った…
秀次「!!!!!////」
状況が理解できないまま、真っ赤に染まる秀次に対し
小さい頃から秀次に見せてきた、満面笑顔を浮かべながら…