第21章 襲撃と想い
祖父「だからと言って頼るな!!」
恵土「私が生み出した意思なんだからいいじゃん。
第一、甘えるって意味で頼ってるんじゃない!
信頼している上で頼りにしているんだから!ね?」
祖父「屁理屈をこねるな!;」
ヴォルフ「…;(汗&そっぽ向く」
恵土「でも、始祖神の力はほとんど持ってかれちゃったね;
私のトリオンからでも回復できる?」
ヴォルフ『十分回復してるよ』
祖父「うおっほん。
ここは外界とは特別な結界のようなものにより
分け隔たれておった!
しかし、天皇などよりも
我ら守護者は、長きに亘り護り抜き続けていた!
天皇は125代目だが、お前は138代目じゃ!!」
恵土「はいはい。
また始まったよ。歴代自慢。
一族の宿命は、ここで断ち切らせる!!
私の代で終わりだよ」
祖父「終わりではない!!
護り抜く道を、終わらせてはならぬ!!
人として生きる上で大事なことだ!
人の闇が見えるからこそ分かるはずだ!!」
恵土「…うん。
見たくもないもの、聴きたくないものも山ほどあったよ。
どす黒くて汚くてたまらない、そんなものが目に見えるし
心の底で好き勝手思われてるのも、勝手に聞こえてくるし…
どういう印象をもってて、どう接しようとしてるのかまで感じ取れるわけだし……
物心つく前からずっとそうだったよ…
霊まで見える始末だしさ。
それに関しては解ってるけど
この力、遺伝しないよね?」
祖父「しないようには出来る。
なるほど。
子孫が狙われることを危惧しているのか」
恵土「うん(うつむく)
一度、始祖神になったから解る…
ただでさえ、闇が深いのに…」
祖父「…揺らがぬことじゃ」
恵土「揺らぐ?」
祖父「己を強く持て。
何が大事なのか、何を一番とするか
それは、己で決めることじゃ。
己で決め、動く。
それこそが行動で、
それをとった本人にしか責任の取れぬものだ。
己が、これだけは貫くと決めた道を生きよ。
これだけは譲れぬというものを持て!
それが、お前だ。
そのお前が、わしらは大好きだ^^」
恵土「…祖父ちゃん…
解った!そうする!^^」
祖父「うむ^^
では、封印するぞ(右手を恵土の目の前に出す」
恵土「待って。心の準備g
ぎゃああああああああ!!;」
それと共に電流が流れ、気を失った…