第21章 襲撃と想い
そんな中…
恵土(そうだ…
小さい時も、こんなことがあった…
頭がぼおってするぐらい…
電流を流し込まれた時が…)
夢を見ていた…
水中のような場所で、闇の中に光が差し込む中…
<澄んだ魂の行く先は…闇か、光か…>
7歳の誕生日、母方の祖父母がまだ死ぬ前…
祖父と二人きりになっていた…
祖父「恵土、一族の宿命を忘れるな。
始祖神を復活させることこそ
呪われしこの世を生き抜く使命だということを…
3863年も続く、風月流の存在の意味を…」
恵土「祖父ちゃん、意味が解らないよ…;」
祖父「いつか分かる日が来る…
始祖神に適合したお前なら、きっと…
今から記憶にも封印を施す…
その後、きっと一時は全ての記憶を落とすこととなるが
再び取り戻した時、全てを思い出すだろう…
おそらく、後々に記憶を映像化したものを見るだろうからな。
今から体へ封じ込める記憶は別だろうが」
恵土「え?何でわかるの?」
頭を撫でられながら、尋ねると…
祖父「…私には、未来を感じ取ることができる…
わしらは、もうすぐで死ぬだろう…
だが恵土、お前はその分まで強く生き抜かなければならぬ…
ほとんどの幼い時の記憶が抜け落ちようとも
失ったことによるやるせなさや悲愴に包まれようとも…
これだけは、忘れてはならぬ…
風月流とは、自然の中でも生き抜き
全てを護り抜くことが神髄だということを…」
恵土「うん!それは解ってる(微笑)
全ての存在は尊い。
たとえどのような行動をとられようとも
どのような目に遭おうとも…
決して、傷付けてはならぬ。
憎んでもならぬ。恨んでもならぬ…
風月流派が右帯刀なのは
殺意の無いこと、敵対しないことを意味する。
全部が繋がり、一つとなり、世界がある!
大事なことだよね?^^」
そう問いかけると
祖父は笑いながら、こういった…