第21章 襲撃と想い
その後
秀次は救出するため、エレベーターから降りていき
陽介もまた、同行し
古寺は、50階を死守することになるのだった…
その少し前…
捕えられてから、15分が過ぎた頃…
恵土(…っ…
なんだ…ここ……
クモの巣の、中?…
(ずきっ)くっ…)
クモの糸が張り巡らされている中
吹き飛ばされた時にぶつけたことにより、頭が痛んだ…
身じろぎする中、大型のクモ型トリオン兵が動く。
恵土「ピクッ)…
そうか…こいつが、親玉。
こいつを倒しさえすれば…きっ…と……(ぐらぐら)
何で…視界も…暗…く……(がくっ)
(ダメだ…力が…入らない…」
そんな中、意識が消失していく…
そのトリオン兵に、吸われたまま…
その頃、秀次たちは…
秀次(待っていろ)
歯ぎしりしながら、迫っている所で…
ヴォルフ『いいか?
恵土の場合、トリオンを修復に当てている。
つまり、吸われれば吸われるほど
傷の治りは遅くなり、危険な状態となる。
私はトリオンとして戻るが
シールドというようにトリガーなどの操作は出来ない。
凝縮させたり増幅させたり圧縮して反発など
それらの操作は体があってこそ成り立つものだからな』
陽介「なるほど」
秀次「じゃあ、ぱっぱと光と同化して行ってこい」
ヴォルフ『ああ』
そうして、ヴォルフが恵土へと戻った…
陽介「それと秀次、囲まれた時は迷わず突っ切れ」
秀次「!」
陽介「いっぺんやってみたかったんだよ(微笑)
俺に任せて先へ行け!ってやつ。
恵土がいっつもやってたろ?(にや」
秀次「ああ…
任せたぞ」
陽介「おう!(微笑)
こんなこともあろうかと
恵土の奴、旋空弧月のピンポイント一点集約打ち教えてくれてたからな^^b(キラン」
秀次「あのバカ…
何だって、こういう時ばっかり」
陽介「秀次…
あぁいう奴だから惚れたんだろ?^^」
秀次「…ああ」
陽介「最初は一目ぼれだったにしろ…
本気で惚れたんなら守れよ?
今まで恵土が、お前にそうしてきたようによ」
背を向けながら、先を走っていく陽介
そして…
陽介「旋空弧月!!」
空中回廊に差し掛かり、コアだけを撃ち抜き
陽介「いけ!秀次!!(微笑」
秀次の背を押した…