第20章 異世界からの逃亡者(風月流)
恵土「でもさあ…
なんでわざわざタクシーを持ってきてくれてるの?;」
風間「城戸司令からの命令です。
安静が必要ならそうさせろと。
重い荷物は持ったらダメなので…解ってますよね?」
恵土「はい;
空間断絶ので重力をシャットダウンしてます;」
風間「ならどうぞ」
恵土『今タクシーに乗った。
多分、着くのは12時35分ごろになると思う』
陽介『OKOK。
それまで秀次を引き留めとくわ。
上の食堂なんてどうだ?』
恵土『了解。
小さい時に一回行ったことがあるんだよね』
古寺『それって何歳ぐらいの時ですか?』
恵土『出来立てだったかなあ…
あれは確か夏で…
私がまだ12歳だったから
秀次は5歳ぐらいかなぁ?』
奈良坂『何も起きなければいいんですけど』
恵土『え~;何だよ;その物言い。
まるで私が災いを引き込んでるみたいじゃん;』
奈良坂『運が悪いことに違いはないですけどね』
恵土『グサッ!);;』
陽介『おいおい;
確かにそうだけど…なあ?;』
古寺『恵土先輩はこう見えて傷付きやすいんですから!;』
恵土『寧ろ、その私はどう見えているんだ?;古寺;』
古寺『あ;…えと;その…;(たらたら』
陽介『墓穴掘ったな^^;』
奈良坂『とりあえず俺は、いったん家に帰る』
『いってらっしゃ~い』
それから後…
恵土『陽介、秀次に言っといてくれ。
どうにもならない敵が相手の場合
レッドバレット(鉛弾)を使えって
必ず役に立つ。
そのために渡したんだからって』
陽介『りょーかい。
その時は、恵土から譲り受けた
この弧月槍も大いに振るうからよろしく!b』
恵土『期待してるよ^^』
そうして…
時は動き出す…
運命の、その時まで…
ギーヴの放ったトリオン兵による襲撃まで…
あと、2020秒(約33分)…