第20章 異世界からの逃亡者(風月流)
木虎「っていうより
何で今の今まで気付かなかったんですか?;
はた目から見れば解りますよ?」
緑川「そうそう。
意地っ張り夫婦って呼ばれてたし。
てっきりそっちの意味で断ってたんだと、当時は思ってたし。
遊真先輩から話を聴いて
最初は遊真先輩と隙間が無いからかなって思ったけど
実際は惚れ合ってて気付いてなかったって感じだったし。
恵土先輩の鈍感さは鬼神も殺せるぐらいだよ、やっぱり。
始祖神なだけに」
恵土「グサッ)はうあっ!
…;;;(ずううううううううううううううううん;;」
木虎「ちょっと!;緑川くん!!;」
緑川「遠慮しないでぶつければよかったんだよ。
そりゃまあ、結婚したいとか一緒に居たいとか
そういう想いで
恵土先輩の想いとかにも気付いたまま
振り回していた遊真先輩にも非はあるだろうけどさ…
最後にはちゃんと考えて身を引いたんだからすごいよ、やっぱり。
無理に約束を守らなくていいって言われて
それから
恵土先輩も恵土先輩で、気持ちを整理して
LINEで三輪先輩に送ってから
空間移動して、四塚市まで来て
きちんと面と向かって遊真先輩に謝って、お礼言って
けじめをつけたんでしょ?
それから俺たちの所へ相談しに来たわけだけど…
だったら、別に大丈夫だって。
三輪先輩、恵土先輩にべたぼれなんだから。
知ってた?
恵土先輩のグッズ、ひそかに一個だけ買ってたんだよ?」
『ええ!!??』
緑川「確か…燃え上がる魂!揺るがぬ想い!
ってあおりだったっけ?」
木虎「違うわ!
燃え上がる想い!揺るがぬ魂!よ」
緑川「ああ。木虎ちゃんも買ってたんだったっけ。
俺も買ったよ?^^
あのアングルで
白い光を炎のように纏った姿は最高だよね!^^
真剣な面持ちだったのが尚更にGood!^^b」
木虎「ま、まあ私も…その//」
恵土「ぽー)知らなかった」
緑川「もう少し
恵土先輩は、自分に自信を持った方がいいよ?
不安になり過ぎ(溜息)
第一、三輪先輩が恵土先輩の頼み断るわけないじゃん。
記録見てきたけど、一度もなかったわけだし」
恵土「え?」
呆気にとられる中、新たに明らかになる過去が;