第20章 異世界からの逃亡者(風月流)
恵土「本当に勝手だ;何度読んでも勝手だ;
断られたらどうしよう;(ズーン&溜息」
その頃、学校では…
ヴヴヴヴ
秀次「!(恵土?」
鞄の中に入れた携帯が震え、そう思ったが
試験中であったため、見ることはかなわなかった…
そして休み時間になってから…
秀次「…恵土(ぼそ」
俺も、ずっとそうだった…
ずっと、どんな態度をとっても笑顔で受け入れてくれた…
(小さい時、泣きじゃくっていた時も
嫌いだって突っぱねた時も、最後には笑って
優しく手を差し伸ばして、抱き締めて受け容れてくれた)
たまにふざけ合って、殴り合っては蹴り合ったり
(つまらない口喧嘩をしてはぶつかり合って
最後には心の底から笑い合っていた)
喧嘩してぶつかり合って
それでも口をきかないでも、本当は解ってて…
本気の喧嘩をしてぶつかり合って
知らん振りをしても、互いが互いを見つめ合ってて
見事にタイミングがあっては逸らしてた…
『相変わらず、二人共素直じゃないわね^^』って
後で姉さんに笑われた…
きっと、姉さんは解ってたんだ…
本当は、ずっと前から…
恵土と互いに惚れこんでいて、両想いで…
大好きだっていうことぐらいは…
その手が離れることはあっても…
肝心な部分は、きちんと通じ合っていて…
秀次&恵土『^^//』
互いに笑い合って、手を握り合って
当初から惹かれ合っていたまま、色々と楽しんでいた…
姉が殺されて、復讐にとらわれて
それから笑い合うことはめっきり減ったように感じたけれど…
(年に数回程度)
結局、今となっては笑い合ったりできた…
前のように
『おかえり(微笑』
『ただいま^^』
『!//
…(微笑)
^^』
(415ページ参照)
昔とは違って、距離を取っていた…
けれど…最後には抱き締め合って
昔のように、満面の笑みを浮かべられるようになった…
笑い合って、傍に居て…
それがとても…
今までにないぐらい、心地よく感じ合っていたことも…