第20章 異世界からの逃亡者(風月流)
秀次「ずっと…
ずっと、一緒だよ^^//」
恵土「うん!^^
ずっと、一緒だよ^^//」
左手を差し伸ばす私へ
また秀次は右手を伸ばし、その手を繋ぎ合い
共に進んでいく…
待っている人のいる居場所へ…
姉「おかえり^^」
秀次「ただいま!^^」
私は…
ずっと、ここに居ていいのか悩んでいた…
来れば、即座に拒否される。
何度も何度も、拒まれては奪われるばかりだった…
それが怖くて、心を開くのが怖くなっていた…
それと同時に…
遊真と有吾以外、居場所がないって思っていた……
こんな自分に、居場所なんて出来るわけがないって思ってた…
一生、そういうことを望んでくれる人なんているわけないって思ってた…
どうせって思ってた…
二度とできないって…
それでも…
差し伸ばされる手があった…
秀次「おかえり!^^//」
とても嬉しそうな顔をしながら、右手を差し伸ばす…
左手で手を握られることを望みながら…
こんなに純粋に向き合ってくれる人は…
遊真以外では、初めてだった…
心を開いてもいいんだって…
この時、気付いたんだ…
もう、大丈夫だって…
その温かさが言ってくれていた…
だから…
姉&秀次『おかえり!^^//』
嬉しそうに言う二人に、笑って返すことができるようになった…
恵土「…ただいま!^^//」
とても、幸せだという想いと…
嬉しさと共に…
そして秀次と手を繋ぎながら、台所へ入っていく…
同じ食卓を囲んで、一緒に食べて…
とても楽しかったし、嬉しかった……
また、こんな生活ができるなんて…
思いもしなかったから…
恵土「秀次…姉さん…
本当に、ありがとう(お辞儀)
本当に…本当に、ありがとう!(震」
食卓に頭を付けながら言う私に…
笑いかけてくれた…
大丈夫だと…
そのおかげで
両親も兄(姉にとっては弟)を失った
自分たちも救われたのだと言いながら…
満面の笑みで応えてくれた…
それに私も…
満面の笑みと共に…涙が止まらなくなった……
温かな想いと、優しさに包まれながら…
確かな『絆』を感じて…