第20章 異世界からの逃亡者(風月流)
秀次「目、開けていいよ(微笑」
恵土「ん…秀次、どうした?」
秀次「左手の薬指、見て!」
恵土「?
!!これって…花の、指輪?」
秀次「うん!^^」
恵土「…何で…どうして、こんなものを?
好きな人に贈るものだろ?」
ぽかんとした表情のまま尋ねていた…
今まで、自分なんかを好きになってくれる人なんて
遊真以外、いないって思ってたから…
秀次「ん?決まってるでしょ?
僕、姉ちゃんが…恵土が、大好きだから!^^//」
恵土「!!」
その後、私の左手を両手で握り締めながら
驚く私へ言い続けた…
秀次「僕ね、ずぅっとずぅっと!
恵土姉ちゃんのこと、大好きだよ!^^
ずっとずっと、愛している!(微笑)
だからね…
もう、一人じゃないよ?姉ちゃん!^^」
そう笑いながら言ってくれる秀次に…
気付けば、それを見ている目に涙がにじんだ…
それを見られたくないという想いと
大好きだという想いとで一杯になって…
気付けば、抱き締めていた…
抱き締めた後…
震えながら、涙が次々に零れ落ちていった…
その言葉が、一番今までで欲しかった言葉だったから…
無性に嬉しくって、たまらなかった…
秀次「恵土…?
何で泣いてるの?」
恵土「震)…ぐすっ;
嬉しいんだよ…
ずっとずっと、欲しかったから…
そういう風に言ってくれる人が…
そういう風に想ってくれる人が…
本当に傍に居て欲しかったからっ…!!;」
涙がぼろぼろと零れ落ちていった…
そんな中…
秀次は再び、私の左手を取った…
そして…
一生忘れられない言葉を投げかけた…
秀次「だったら僕!(微笑)
ずっと、このままでいる!^^//
ずっと、恵土のことが大好きだし
ずっとずっと、恵土と一緒に居るよ//(微笑)
だから恵土…泣かないで?(苦笑」
逆に、涙目にさせてしまった…
それでも…
それよりも、何よりも嬉しかった…
そう思ってくれていることに…
恵土「うん…ありがとう;;」
感謝しながら…嬉し泣きをした…
心の底から、護り抜きたいという想いが…
大好きだと
愛しているという想いが、込み上げる中…
両手を私の頬へ差し伸ばしながら
嬉しそうに微笑む秀次に
何とかして、笑いを返しながら…