第20章 異世界からの逃亡者(風月流)
ゼノ「なんなんだ…あいつの動きは。
鋭すぎる上に余念がなく速い。
動きの一つ一つに無駄が無さ過ぎる」
ラービットが掴むや否や、瞬時にブランチへ切り替え
30本の針みたいなものに変形させて360度方向へ串刺しにして倒し
飛んでくる敵には、瞬時にコアのみへめがけて旋空で切り裂き
弾を撃ってくる敵には
それらを1発ごとに切り落としながら
旋空をカウンターとして繰り出し続け
全てを急所に叩きこんでいた…
遊真「それが3880年も続く、風月流派の教えだ。
3歳の時から始めて、たった1時間後
教わってからすぐ、村の全員を一人で倒したそうだ。
鬼才溢れる麒麟児とも言われたらしいぞ。
弱冠8歳で代を受け継いだらしい」
ゼノ「ああ。あれが例の鬼神乱舞か…」
栞「戦ってみる?8歳の恵土ちゃんと(キラン)
剣術だけしか使えないよ、8歳の恵土ちゃんは」
そして一応、8歳の恵土にも試させてみるも
垂直の壁や電柱を足場に利用して、0.01秒につき1回
1秒で100回跳び移り続けるというピンボールを繰り出し
その回数ごとに無尽蔵に切り裂き続け、ラービットを寄せ付けずにおり
たとえ攻撃されたとしても
最小限の動きで避けながら、突き刺すか斬っていた。
攻撃の例↓
真正面に居る敵を、左手にもった刀を振り下ろして切り
敵が後ろに迫る中、振り下ろした勢いを利用して左手を離して右手へ向けて投げ
右手でそれを受け取りながら、上半身を右へひねりながら
後ろの上へ行くように振り上げ、その敵を切り裂き
0.01秒後に左右からぶつかるであろう
新たに来る敵に対し
即座に空中へ軽く跳んで
右から左へ振った瞬間に敵を切れるように調節しながら
上へ振り上げた勢いを円状の軌道をえがくことで
速度もその時までに使った力をも衰えさせず
全く無駄にさせないよう利用しながら
左右の間合いに入り切った敵へと振り、切り裂いた…
それまでの間、0.1秒。
その後もなお、攻撃の勢いなどを利用しながら
次々に襲い掛かる敵をまとめて切り裂き続け…
たった10秒で、500もの敵を連続的に倒していた…