第20章 異世界からの逃亡者(風月流)
ゼノ「戦闘?」
恵土「うん。
腹ごなしにやろうかなって思ってさ(微笑」
遊真「こう見えて恵土は強いぞ、ゼノ様(キラン」
栞「夜叉丸シリーズ5億体やっとく?(キラン」
恵土「そうだな。2000だ」
栞「え?それだけでいいの?」
恵土「違う。
…2000は2000でも、2000億体だ(きっぱり」
ゼノ「!…
こいつ、ふざけているのか?」
遊真「いやいや、本気で強いんだって≡3≡(手を横に振る」
栞「じゃあまずは、夜叉丸ゴールドで様子見ってことで」
恵土「OK。トリガー、オン」
そして、白地に青いラインのトリオン体となり
恵土「さあ、始めようか(微笑」
右肩を左手で掴み、右腕を回しながら微笑んだ。
ゼノ「…あいつの格好」
遊真「ああ。
今日の昼、ゼノ様が会った緑川は
恵土の弟子なんだ」
ゼノ「なるほどな。通りで似ているわけだ。
だが…着ぶくれしていないか?」
遊真「ぶかぶかの格好が好みなんだ、あいつ。
それ以前に筋肉も割れてるしな」
二人が、ブースに入る恵土を見つめながら言い合う中
恵土「始めてくれ(真剣」
真剣な表情をしながら見つめていた…
栞「OK。じゃあ、10回勝負ってことで(キラン」
恵土「了解」
「始め!」
その直後…
目に映らない速度で切り裂きながら、通り過ぎていた
一瞬右手が消えていてことから
右手で切り裂いたのだとうかがえたが…
「測定不能!」
遊真「圧倒的だな」
ゼノ「…あいつ、何をした?」
遊真「切ったんだろ?多分。1太刀で」
ゼノ「1太刀であんなに切れるか!
倒れた直後に
分子レベル以下にまで斬られたみたいに消滅していたぞ!」
遊真「1太刀で12000」
ゼノ「!」
遊真「それが、恵土の一番遅い斬撃だ(にや&キラン」
栞「やっぱり秒数までは測れないか~;」
そして0.1秒を1億分割してみたが、測定できなかったという…
結局の所、10の-100乗秒だったそうな…