第19章 劇(退院祝い)
寝過ごして更新が遅れ、すみません!;
栞「そしてそして…
二人の奇妙な関係が続きました。
若者は、犬に勝手にさせ
犬は、その若者についていきました」
恵土「わん!♪」
菊地原「ついてこないでっていってるでしょ?まったく(溜息」
栞「なんだかんだ言いながら可愛がってました♪」
菊地原「可愛がってないから(きっぱり」
修「…;語り役にツッコミを返してもいいんだろうか;」
遊真「劇だからいいんじゃないのか?」
菊地原「名前、めんどうだから犬でいい?」
恵土「わん!♪(尻尾フリフリ」
遊真「嬉しそうだな」
その後、
足元にすり寄りながら、全身をこすり付け
お腹を見せながら愛おし気な眼を向けて来ました。
それに思わず微笑みながら菊地原が撫でまわすと
とっても嬉しそうに「♪」を出していた…
栞「こうして仲良くなった二人は
犬が好む山に小屋を作り、過ごすこととなりました。
それからは全てが順調で
恵土は野山を駆け回り、
どんな所にある実も取ってきたり
小動物や魚を捕まえてきたり…
とても楽しい日々を過ごしていました」
遊真「いいな、あれ^^」
修「ああ(微笑」
そんな中、楽しそうに
濡れた恵土が身震いして水を飛ばし
「やめろって!;」と言いながらも
風邪をひかせないために布で体を拭く菊地原。
栞「そうして季節は過ぎていき
ある問題が起きてしました…
冬になった頃…
食糧も尽き、弱った若者は風邪をひいてしまいました。
所が、犬は何度も食糧を探しました。
川の氷を割って、魚を取り
山中を駆け回っては実を探したり
熊の所から実を取ったり、小動物を探しまくったり
何度も何度も若者に食べさせ、寄り添って温めました」
恵土「くぅん(ぺろぺろ」
顔をなめる恵土に対し
菊地原「大丈夫、だから…
あっちへいけって言ってるだろ?
いつだって、いうことを聴かずに…
最後ぐらい、いうことを聴いて欲しいんだけど…
どっちにしろ、食糧はないんだ。
このままじゃ、共倒れになる…
お前だけでも、生き延びろ」
恵土「…わん」
栞「そう小さな声で吠えながら、刃物をくわえ
若者の前にもっていく犬…」
菊地原「…!
…まさか、お前…」
恵土「…」ごろん
栞「そして若者は気付きました。
犬が、自ら食糧になろうとしていることを…」