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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第19章 劇(退院祝い)




鬼怒田「その中でも
一番辛かったのは人を失うことであって

自分をなくしたことではないと…


それを味合わさなくて済むのならば…

自分など、取るに足らない存在なのだから

どうなってもいいのだと…


人のためなら、満面の笑みを浮かべながら捧げ

それで助かれば、本当に嬉しそうに笑うような奴だ…


そしてそれは、小さい頃からだった……


感情をなくし、心をなくし

自責の念も加わり、心をなくし、感情もなくし…


残ったのは、その生き方をしようとする魂だけ…

護り抜くために、自分の犠牲を何とも思わず


相手の今の在り方が

今までの、どれほどの経験と辛さと苦しみから

築き上げたものなのかを感じるが故に

相手を否定せず拒絶せず
ありのままを受け入れ、愛してやまない


その相手が、どんなことを自分にしてきたとしても

その幸せを望む純粋な心だけだ…


流石に放送は夜中にまわされたようだが…

あのような経験は、味あわせたくはない…


あんな目に遭えば、人格は破たんし

あんな風にはなれない…


『白帝と言う
私を支えてきた、『村人たちの想い』があったから

有吾に再会するまで耐えられた(微笑』


そう言っていたが…

普通ならば、人を全て拒絶し
世界全てを壊そうとしても責められるようなことではない!!;


それでも…

あいつは、何と言ったと思う?


『違うんだ』と

『私を傷付けてきた人達じゃない。

人は、確かに傷付けてきた。

でも、全員が全員じゃない…

皆が皆、違う人で
今を必死に生きている。

各々が、各々にとって掛け替えのない人で

家族だったり、恋人だったり、友達だったり…


だから…誰も殺しちゃいけない。

傷付けちゃいけない。


世界を護る理由は、それだけで十分だろ?^^』


…だったら、それまでの怒りは

どこへぶつけるつもりだ!!!!!;;(涙」

修「うっ;…

何で;恵土先輩が;;(涙」

遊真「大洪水だな…;(汗」


机を荒々しく叩きながら泣く鬼怒田と

それに涙を流す修。


その大洪水のように歯止めが効かぬ涙に

遊真は、汗をかきながらツッコむしか出来なかったのだった…

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