第18章 リハビリ
たった一人の隊員のために、ひたすら走り回るボーダー
恵土「うっ;ひっく;
あっ;;
うあああああああああっ!;;」
震えと共に、両目から涙が零れ落ち
右手で拳を握り締めながら、泣きじゃくる恵土に対し
そっと左肩に触れないようにしながら
背中を優しくさする風間。
そんな折、渡された時の迅の言葉を思い浮かべていた…
迅「いつか、必ず役に立つはずだ。
そして、必ず支えになってくれる。
あいつの場合、人のためなら無茶しかしないからな^^;」
風間「今、そのわがままで振り回されているわけだが?」
迅「まあ。たまには爆発するでしょ(苦笑)
でも、あいつの場合は人を助けて自分助けずな所あるから
いい傾向になるはずだと思うんですよね、これで」
風間「…そうか」
迅「風間さんもいれません?愛のメッセージ^^」
風間「お断りだ。
…それに、言わなくともわかっているはずだ。
恵土が居てくれたことに
本当に、感謝していることぐらいは」
迅「でも、恵土の場合
言葉にして伝えないと、感じ入ってくれないからなあ^^;」
風間「そうか。じゃあ帰りに伝える」
そんなやり取りがあったのを思い出す中
風間へ向き、しがみ付くように服を右手で掴み
顔を押し付け、震えながら泣き続ける恵土へ…
風間「…恵土、俺は
お前を護る資格などないと思っていた。
そして、傷を負わせたことを負い目に感じていた。
だが…
今日の木虎とのやり取りを見て、はっきり感じた。
『言わなければ伝わらないこともある』ということも…
だから今、ここで言う。
あなたに出会えて、本当に幸せだ。
ボーダーの誰もが想っている。
ありがとう」
恵土「バカ…野郎…;
その台詞、そのまま返す!;(ぐすっ」
それをそっと抱き締めながら
ぽんぽん、と優しく背中をさすっていた。
その後、病室で待っていた遊真と再会し
風間とも共に、幸せそうに過ごす恵土が見えたそうな…
それからリハビリに専念し
その成果もあってか、たった3日で退院したとのこと…
(11月15日PM0:30~16日AM1:39
エンブレムを完成させながら更新、518~538(21ページ))