第18章 リハビリ
木虎「恵土先輩…
そんなに凄い実績を」
緑川「知らなかったんだ…
っていうか俺も、最近知ったんだけどね^^;」
木虎「嘘でしょ」
緑川「ギクッ!)…;」
木虎「そうじゃなきゃ
恵土先輩と同じような服装にするわけないでしょ?」
緑川「えっと…その;
知ってるもんだと思ってたっていうか;その;…ごめん;」
木虎「いいえ。
緑川くんは悪くないわ。
私のただの知識不足。
第一、恵土先輩は
部隊として人と組んだことがあるのか聞いた時…
「遠征部隊を率いたことはあるぞ?」
といった言葉しかなかったもの…
それをうのみにして調べなかった私にも落ち度はあるわ…」
緑川「木虎ちゃん、顔が怖いよ?;」
木虎「…」
緑川「お~い」
木虎「…恵土先輩…
何で、全部を打ち明けては
緑川「そりゃ十何年も前なら
うっかりいい忘れちゃうでしょ、古い出来事だし(後ろ頭で両手を組む」
木虎「!…」
緑川「そんなに深く考えなくていいんじゃない?
第一さー
恵土先輩がそんなこと狙ってできるわけないじゃん=3=
ただでさえ気にしいで考えてバッカで
人のなすことに傷付きやすくて大事にし過ぎて
空回りして終いには自滅したりするような人なんだからさ」
木虎「…(汗)
意外と、言う所は言うのね;」
緑川「ん?そりゃ欠点ごとひっくるめて好きだし。
丸ごと全部好きなんだ(微笑)
あんな風に純粋に、温かく優しくなれたらって…
でもさ、後で気付いたんだ…
それ…一度、心を失ったんだって…
傷付き過ぎて、何も感じなくなって…
倒れても気にされないで、さらに追い打ちをかけるように殺されかけ続けて…
それでも、何も仕返ししないような人なんだ…
逆に、そんな人達にも幸せを望むような人だからさ…
その人たちにも居場所がある、世界がある…
それを奪われて一人きりになった気持ちが解るから護る。
行動しているんだよ。
たとえそれが、行動しないことだったとしても…
行動しないことを選択して、行動してるんだ…」