第18章 リハビリ
恵土「何言ってんだ?
それがお前の強みだろ?
だったら別に気にしなくていいじゃん。
そんなの言っていったら
私だって反則ってことで使えなくなっちまう。
お前のだって、私のだって
もともと生まれ持ったようなもんだ。
それは生きながらに代えられない性質みたいなもんだろ?
性格と同じようなもんだ。
いつか…
私以外にも、お前の性格を解って寄り添おうとする奴が現れるさ。
お前は、優しくって思いやりがあって…
相手の気持ちを考えることができる、本当に優しい奴だ。
だからさ、村上…
そんなこと気にすんな(微笑&肩を叩く)
それより、それで学んでいって強くなった方が
護りたいものが出来た時、護れるようになるんだからさ^^
そうじゃなきゃもったいないだろ?
お前らしくいればそれでいいんだよ^^
それが村上で
そいつが私にとって掛け替えのない仲間なんだからさ(微笑」
(387ページ参照)
村上「っ…(涙」
(そう微笑む恵土に対し
鋼は床にひざまずいたまま、涙を零した)
ただ、嬉しかった…
そう思ってくれていることも…
そう、大事に想って考えてくれていることも…
恵土「微笑)…」
(それを見ながら、恵土は嬉しそうに微笑んでいた…)
恵土「あ。
でも、もう来馬たちっていう仲間がいるよな^^;
ま、とりあえず私が言いたいことは
鋼は鋼だ!堂々としてろ!!
でもって、私に一度でも勝ってみろ!^^
ま、太刀川や風間でも
かすり傷もつけられない感じだ。
何年かかるか解らないけどな^^;」
村上「いえ。絶対に追いついてみせます」
(涙を拭いて、立ち上がって向き合う)
恵土「…はっきり言っておく(微笑)
追いついても追いつかなくても関係ない。
大丈夫だ(微笑)
私だけは、立ち去らないよ^^」
村上「!」
それは…
遠い昔、何よりも望んでいた言葉だった…