第17章 助けとしがらみ
恵土「見た目は子供、酒耐性は大人。
その名は蒼y
ごすっ
風間「ちゃんと寝て下さい(ゴゴゴゴゴ」
菊地原「何に怒ってるんですか?;(汗」
眠っているはずの恵土に対し
さらに深く眠らせようと拳骨を食らわせる蒼也だった…;
風間「…ヴィーン3G輸液(500mLボトル)か…
一昨年、風邪をこじらせた時に使われていたものと同じだな。
経口摂取が不能又は不十分な場合の
水分・電解質の補給・維持、エネルギーの補給で使われる」
菊地原「…点滴の勉強ですか?」
風間「ああ。
せめて使われている薬ぐらいはと思ってな」
菊地原「…そういえば、学部について聞いたことないんですけど…
医学部?」
風間「…ああ。恵土から大学に推薦された。
断る理由もないから入ることにした」
菊地原「ええ!?
初耳ですよ、それ;」
風間「…」
菊地原「…きっかけって
どういう感じだったんですか?」
風間「…俺がまだ、弧月を使っていた時期だ。
高校1年にあがる前
近界民に襲われたところを恵土先輩に救われて
それから高校1年になり、5月からボーダーに入ったんだが
弧月は扱い辛く
その度に何度も助言を受けたり付き合ってくれていた。
そんな時…迅と共同開発したものを持ってきて…」
当時(今から5年3か月前、風間が入ってから約半年)↓
恵土「じゃーん!スコーピオンだ!(キラキラ&微笑」
風間「?どうしてそれを俺に」
生身の状態のまま、スコーピオンを出す恵土に対し
風間は疑問に思い、ツッコみながら尋ねていた。
恵土「いやあ。弧月、使い辛そうにしてただろ?
そんでもって、太刀川と闘うために迅と共同制作したんだが
応用の幅が広くって、扱いやすいはずだと思ってな。
第一、その違いはと言うと明確だ!」
そう言いながらスコーピオンを消してから
弧月を出して振りながら説明し
今度はスコーピオンを出して振りながら説明しだした。