第17章 助けとしがらみ
昨年(2015年)の誕生日…
まだ、秀次呼びを周囲に明かしていない時…
秀次は夢を見ていた…
姉「秀次、誕生日おめでとう^^
誕生日プレゼント、何がいい?(微笑」
そう笑いかけてくる姉を…
秀次「!」
そして目が覚めると…
三輪家の秀次の部屋だった…
それと同時に…
胸の中の空虚が、より強く…深く、感じられた…
秀次「っ…
要らない…
何も、要らないっ…
生きてさえくれていれば…何も…
他には要らなかったのにっ…;(涙目」
そう呟きながら、涙がにじむ目へ
手の甲で抑えようとしていた次の瞬間…
恵土「わっ!!」
ベッドに身を乗り出しながら、覆い被さり
秀次に叫びかける人が現れた…;
秀次「…何やってるんだ?」
恵土「?何って
秀次に誕生日プレゼントを持ってきたに決まってるじゃん。
どれがいい?手作りの毛布?マフラー?セーター?ひざ掛け?
どれがいい?」
秀次「…一人n
恵土「あ!先に言わないと!!
誕生日おめでとう!おめでとう!!おめでとう!!!
おめでとおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!^^」
秀次「うるせええええええ!!!!!
そして心の底からうぜえ!(怒」
ポンポンをぶん回しながら花吹雪を巻き散らかしまくってる;
恵土「ああっ!!
しまった!;クラッカーで起こすんだった!!;
誕生日っていえばそれなのに私のバカアアアアあああ!!;」
秀次「とりあえず不法侵入で警察に突き出していいか?(黒」
頭を抱えながら叫ぶ恵土に対し
黒い顔色のままツッコむしかなかった;
恵土「え~!;
私は何もおかしなことはしていない!!
誕生日を祝いに窓をぶち破って入ってきただけだ!!(ばーん!」
秀次「自慢げに言うな!そして窓を直してこい!!」
げしっ!!
ばたんっ!!!
腰に手を当てながら堂々と叫ぶ恵土に対し
蹴飛ばしながら扉を閉めた。
恵土「ええ~!;違うったら!;
たまたまぶち破れた場所が雨戸で
それごと窓がぶっ壊れただけだってば!;
ちょっと開けてよ秀次~!;(汗」
どんどんどん
そう言いながら扉をたたくも…
秀次「…ぷっ(微笑)
くっくっくっ^^」
そんな騒々しい中、自然と笑みがこぼれ出た…