第17章 助けとしがらみ
かっ!!!!!!!
リアム「!」
恵土「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どっごおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!!!!
びりびりびりびりびりびりびり(衝撃波が周囲に巻き散る)
左足で踏ん張り、左手ごと全身を押し出すように殴りつけ
右拳ごと吹き飛ばして押し勝ちながらも、瞬時に
トリオンを圧縮し切って作り出した最上のグラスホッパーで
光以上の速度でリアムへ跳び続け、攻撃をし続けた…
恵土『秀次…よく聴け…
私は死なない…
是が非でも、生き延びてやる!!(真剣』
心の中で再び宿る、生きる意欲…
来た当時には抱いてなかった、気力…
それが…想いのおかげで
今までのおかげで、蘇った…
恵土「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!(真剣」
魂が尽きる、その瞬間まで…
戦いが楽しいと思う、その瞬間(349ページ参照)まで…
その映像が、テレビで放送されていた…
恵土「…;何これ;」
菊地原「実はすっごい激情家だったんですね」
恵土「いや…まあ、確かにそうだったけど;」
グラスホッパーを、敵を中心に球状に展開させながら
目に映らない速度で、無茶苦茶に拳や肘や足や膝で殴り蹴りまくっていた…
風間「至高ですね…
その考えも、その意志も、魂までも…」
恵土「そんなに言うほどのことでも;」
「そんな彼女が、国民栄誉賞を受賞されることと決まりました」
恵土「はい?;(汗」
「これほどの熱い魂…
今までに守り抜き続けてきた命…
それ以外に、何がきっかけとなりましたか?」
「そうですね。
真摯な精神、清き魂、真っ直ぐな姿勢、
第一次近界民侵攻でも幾多の住民を護り抜き、
此度の大規模侵攻でも護り抜き、怪我人を0に押さえ込み
出たとしても、軽症者程度に抑え込んだ。
例え、その命が尽き果てかけようとも
全てをそれのみに懸け、必死に護り抜き、捧げてきた…
これ以上の理由はないでしょうね」
テレビで明らかになっていた頃…
周囲もまた、騒がしくなり始めた…