第17章 助けとしがらみ
恵土「…約束したんだ…護り抜くって…
大切な人を…その居場所を…!!(拳握りながら姿勢を正す」
リアム「!」
その瞬間、ある過去が見えた…
父上「何のために、拳を振るう?
何のために、その力を使いたい?」
恵土「私は…
皆の命を護りたい!(微笑)
それで、後で一緒に笑い合いたい!
おかげで今、生きていられるんだって^^
それごと全部大好きだって、言いたいから(微笑&キラキラ」
それのみに関しては、永遠にバカでいい…
そう信じたから…それが、私の生涯貫くと決めた道だから…
その意思が伝わり、通信機にも伝わる中…
恵土「最後に残ったのが…ここなんだ…
三門市だけなんだ…
だから…私は、私自身が
どれほど傷付けられようが構わない。
どれほど殺されかけようが構わない!
心をどれだけ壊されようが!!
どれだけ体を壊されようが!!!
それよりも苦しいものを、私は知っている!!!!
それが…人の命を失うことだ!!!!!
だから…
この、護り抜くという意志だけは…
この魂だけは、死んでも壊れねえっ!!!!!!(真剣&左拳を向けて構える」
リアム「!!」
恵土「魂も…全部をかけてでも…
ここから先は…一瞬たりとも通さねえぞっ!(真剣&くわっ!」
リアム「ふっ)瞳孔が開き切ってやがる…)
…面白い…
やれるもんならやってみやがれええええ!!!!(真剣&微笑」
右拳をぶつけようとする。
それに対し、それまでの…
今までの人生全ての想いを込めた左拳をぶつける。
がっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
凄まじい音と共に、リアムの右拳と恵土の左拳がぶつかり合う…
そして…
恵土(あいつらのおかげで…
私は今まで生きてこれた…
過去の哀しみも辛さも苦しみも…
あいつらの笑顔のおかげで
共に過ごした日々のおかげで…
今、こうして生きていたいと思える原動力に変わった!
解られなくてもいい!!
後で殺されてもいい!!!
踏ん張れ!!!!
魂を込めろ!!!!!
今度こそ)…護り抜けえーっ!!!!!!」
想いと共に、トリオンが集約されていく。
互いのトリオンが収縮し合い…解放された