第17章 助けとしがらみ
緑川「…それから、左腕の前腕部の真ん中あたりには
まだ傷跡がありありと残っているんだ…
左手の甲から見た左手首から、真っ直ぐ7cmと5cmの場所に
幅1mm、長さ1.5cmになるよう縫われたんだけれど…
白く傷跡が残っていて…
首筋のはもっと深くて
背の方は何とか傷跡を消えるように出来たけど…」
遊真「なるほど。
だから風間さんは恵土によそよそしくて
木虎は木虎で慕いまくってるのか」
緑川「恵土先輩呼びに関しては
田中先輩って呼んだ時に3人振り返って^^;
それで、恵土先輩って呼ぶことになったんだ(微笑」
遊真「なるほど」
そんな頃、病室では…
恵土「あ~。
あの髪の長い少女、木虎だったのか。
あんなに可愛かったのに切っちゃって」
木虎「だって…憧れでしたから//(微笑」
恵土「あ~もう!最高!!^^//(ハグ」
木虎「え!?//;」
恵土「可愛過ぎ!!(すりすり」
木虎「ちょっ;ちょっと!;(あわあわ」
小南「二度頷く)うんうん。
あの時、使ってたみたいだけれど
やっぱりナイフでずばずば切った方がしっくりきたみたいだし」
恵土「うん。小南に上げて正解だったb」
烏丸「それはそうと大丈夫なんですか?
木虎を抱き寄せて…
右腕だけ動かしていいとはいえ…風間さんに怒られますよ?」
恵土「うっ…;
蒼也の奴、気にしいなんだよなあ;
あれから、いつでも駆けつけますからって;」
レイジ「他の皆も同じことを思っているようだがな。
全員が入ろうとした時は驚いたが」
恵土「え;」
烏丸「大丈夫ですよ。小南先輩が八つ裂きにしました」
小南「嘘言わないの!!・・(ぷんぷん」
烏丸「もちろん嘘です。
ゴジラが出たと知って逃げ去りました」
小南「え!?どこに!?(きょろきょろ」
烏丸「それも嘘です」
小南「…!!・・(ガーン!!)
と、とりまるううううううう!;(ぽかすか」
恵土「まあ…無事でよかったじゃん;」
烏丸「はい。無事が何よりです」
片手で抑えながら言う烏丸に
冷や汗交じりで応えるしかない恵土であった…;