第17章 助けとしがらみ
その後
凄まじい勢いで、木虎の下へ駆け出した
恵土「あいつはただでさえトリオン量が少ないんだ!
囲まれればどんなことになるか!!)
…待っててくれ、木虎!!」
シールドを次々に飛ばしては踏み台にして
空中を翔けるように走りながら、駆け付けると…
木虎「はあっ…はあっ…
(あと使えるのは、既に張ったスパイダーを踏み台にして
ピンボールのようにアステロイドを撃ち続けること…
それでも
ただでさえトリオン切れになりかけているのに
そうすれば30秒も持たない。
それを踏み台に切り裂いたけれど、5体が限度だった。
それ以外は中へ入ってこようとしない…
一体、どうすれば…」
その直後、瞬時によって斬りかかるトリオン兵に
咄嗟にナイフが左右についているスコーピオンで防ぐも
他が動いていた…
木虎「もう、手段が…(ギリッ」
だが…
その直後…
恵土「第三解放…
無我爆裂(むがばくれつ)!!!」
ナイフに集中させて展開させ
光と化した斬撃が、トリオン兵のみに降り注ぎ
10体が戦闘不能に陥った…
木虎「!…恵土先輩!!」
恵土「あと何匹だ?大丈夫か!?」
木虎「大、丈夫です…ギリギリですけど」
恵土「よく頑張った。
あとは私に任せろ!
緑川!グラスホッパーによるピンボール!(真剣」
緑川「オーライ!(微笑」
ずばばばばばばばばん!!
たった一瞬で、緑川が3体
恵土が5体倒した直後…
恵土「おい!報告よりも8体多いぞ!
!増援だと!?じゃああと何匹だ?」
連絡を取る中
緑川「木虎ちゃん、大丈夫?」
木虎「ええ…何とかね」
声をかけ合う二人…
その頃、駆け付ける増援がいた…
三上「風間さん!
西へ300!!もうすぐです!
トリオン兵の数
バムスターとモールモッドが加わり、30!
視覚に表示します!」
菊地原「どうします?」
風間「近い所から順に切っていく。手加減はするな(真剣」
その直後、風間のスコーピオンから電流のようなものが出
トリオンをより強く集中させたことを、顕著に表していた…
『了解』
同様にスコーピオンを構え、凄まじい速度で切り裂いていった…