第17章 助けとしがらみ
そして
恵土「じゃあな、風間。
私はこれから任務だから^^」
風間「はい」
何事もなかったかのように立ち去っていく恵土に対し
木虎「期待//
恵土先輩が期待////(ぶつぶつ」
内心、とっても嬉しそうな木虎だった
ちなみに
その日は一日中
顔がにやけたままだったのだとか…
だが…
風間「…本日ボーダーに入隊した、木虎藍だったな」
木虎「は、はい!//」気を付け
その木虎を見ていて…
昔の自分がよぎり…あの場面が、思い浮かんだ…
風間「…」
木虎「色々と世話をおかけするでしょうが
よろしくお願いします!(お辞儀」
風間「…憧れや羨望だけでは、なれないものがある」
木虎「!
え?(いきなり何を…?」
思わず顔を上げる木虎に対し、こう続けた…
風間「彼女は、今までに
近界民を5000億体撃退した記録がある。
ボーダーの中では知らないものなどいず
最終防衛ラインと称されるほどの隊員だ…
昔、彼女に助けられたんだったな?」
木虎「!はい」
風間「彼女のようになりたいのなら
相応の覚悟をした方がいい。
身の程を知らなければ、後で後悔することになる。
…それだけは覚えておけ。
遠いあの日…俺が後悔したように」
木虎「!
一体、どういう…」
風間「以上だ」
そう言って去っていこうとする風間だったが
木虎「私は!」
風間「?」振り返る
木虎「…私は、中途半端な覚悟で
ボーダーに入ったわけではありません。
恵土先輩を目指しているのは本当です。
ですが…
憧れや羨望などで終わらせる気はありません!
そのためになら…
私は、どんな努力も惜しみません!!(真剣」
胸に手を当てながら、その当時
抱いた気持ちを思い出しながら、叫んだ…
それを見た風間は…
風間「…いい眼だ(微笑」
木虎「!」
風間「その気持ちを忘れるな」
木虎「!はい!」気を付け
微笑みながら去っていった…
木虎「…(これから…もっと、頑張らないと!」
そして、決意を新たに拳を握る木虎…
その木虎の中で、二つの印象が生まれた…
恵土←目標
風間←厳しい先輩
と…