第16章 入院生活
「1秒で80兆もの回数ぶつかり合うということは
脳内で処理し切れる限度を、優に超えているわけですが
サイレントブラスターなど、放出も無尽蔵に使い合っており」
テレビで話されている、リアムと恵土の戦いを見る中
恵土「はっきり言うと…
これ以上、この力を酷使すれば間違いなく死ぬ」
『!!!』
恵土「ってことを伝えたかった。
と言っても
あれだけ全力を振り絞ったのは、初めての経験だ。
流尾の護ろうとする力が無ければ
おそらく、とっくに体は崩壊していたって感じで^^;(後ろ頭かく」
太刀川「…じゃあ
光速以上の速度で何千兆もぶつかり合うのはダメで
空間を繋げるとかは悪影響はないんだな」
恵土「うん。
ただ、回復には時間かかると思うよ。
あっちもあっちで、相当精神的にやられただろうし。
精神世界においての時間感覚と、現在の感覚とのずれって奴で
脳内における処理速度も、身体においての処理速度も
余裕で限界を超えているわけだから
その分負荷となって全身へかかり、結構…(くらっ」
秀次「!おい」
頭がぐらつき、体を少しだけ前へ倒れ込みかけ
それを右から支える秀次
恵土「ごふっ…げほっごほっ!;」
太刀川「!いきなりどうした!?」
迅「…流尾を無理やり具現化させた反動か?」
恵土「頷く)こく…
ありがとう、秀次。もう大丈夫…」
秀次「…無理はするな」
恵土「うん。
悪いけれど…
多分、今から3日は意識が戻らないと思う…」
緑川「!
2週間と3日も意識が戻らなかったのに、また?」
恵土「…ただ休んでるだけだって、とらえて欲しい」
流尾『一つ…
お前が、あれほどの力を自在に引き出せる方法がある。
私とお前が、一体化すればいい』
恵土「そうだな。
でもそうすれば、どうなるかもわからない。
その上、今は体を酷使し切ってて危険な状態だ…
だから今は…
お前が、私の回復に専念し
私が、余分に余ったお前の力と
私自身が持つ力を扱って護り抜くことに集中するって感じに専念するしか…」
流尾『…そうだな』