第16章 入院生活
菊地原「で。いつ治るんですか?
流尾、召喚しただけでバテバテみたいですけど」
恵土「…まあ、寝ていれば治るから大丈夫^^;」
遊真「ジー)…」
恵土「?遊真?」
遊真「お前、つまんない嘘つくね」
恵土「…;」
遊真「本当は、違うんだろ?」
あれから、城戸司令に話すことになったが
伝える前、同時に明かされることとなった…
恵土「…まあ、ね。
とりあえず、血に紛れるようになって
その力を有しているのは私だけだった…
血が流れ落ちれば
自然と土の中で宿る命が芽吹き、草花が生い茂り
気味悪がられるのも普通だった…
それでも
始祖神の魂を有していたからか…
それ以前から、何度か
始祖神の魂が同じ村へ生まれていたせいか
愛情という名の方の力だけは全員に流れていて
そのおかげで、隔壁や差別とかはなかった。
で…
生まれてから、始祖神の魂の持つ力を引き出したのが
サイドエフェクトっていうか、超感覚かな。
それで、始祖神の力を宿せて
自由自在に扱いこなせるぐらい強くなったわけだが…
流石に、あんな戦い方をしたらガタが来るってわけで」
そう言いながらテレビを指さすと
「ご覧ください!光速以上の戦いを!
監視カメラの映像ですが、光の筋以外何も見えません!
通信機からの映像と声ぐらいしか伝わってこない上
総合して2分20秒の間に2230兆もの回数
空間ごと無効化させながらぶつかり合っていました!
一番激しい時は、20秒で1600兆
55秒で110兆、65秒で520兆
シールドの上に乗って光速移動したり踏み台にしたり
シールドとグラスホッパーを融合させて勢いよく飛んだり」
恵土「ってな感じに全力で引き出せば
人間の構造であるこの体は、壊れておしまいだ。
もう一度使うにしても2,3度が限度だ。
それ以上は身体が壊れ、もたない」