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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第16章 入院生活




恵土「ヴォルフ。いや、流尾。

お前から説明してくれないか?」

流尾『いいのか?』


恵土「頷く)うん。

こいつらは、信用できる人間だ。頼む(お辞儀」

流尾『…解った』


その直後、8人にも聞こえるように念を送るようになった。


流尾『…始めまして。

我(われ)は流尾。
最初はヴォルフと呼ばれていたものだ」

『!!!!!』


太刀川「狼がしゃべった!?」

秀次「恵土と同じ念話か?」

風間「…」

各々が驚く中、話し出した…


流尾『私は、とある村のさらに山奥の奥深くの祠にいた。

始祖神が、全ての世界を作り終えた時
力も尽き、魂も崩れ果てようとしていた…

そんな折
その二つだけでも生き延びるように分け、始祖神は消えていった…


つまり、始祖神の力として生み出されたもの…
それが、私だ』

太刀川「!って待てよ。

この流れだと、まるで恵土が」


流尾『…ああ。

恵土が、始祖神の魂を受け継いだ人間だ。
その前は、アフトクラトルで生まれたらしいが』

遊真「!…それが、例の神話ってことか」


流尾『ああ。一番最初の時だな。

それから後は、恵土の住んでいる村だった。それ以降全てが』

秀次「つまり、生まれ持っていたサイドエフェクトは

魂が始祖神であったが故に得られたものだったってことか?」


流尾『そうなるな…

といっても、その有するものは魂のみの力だ。


始祖神の有していた『聖なる力』とは、想いが源となっている。

真っ直ぐな、大事にしようとし、一途に愛そうとする想いがな。


その魂のみが有している力が、血に紛れ

村の者たちだけが、想いに純粋なものとなっていた…


だからこそ、ここ…村の外で苦しんできたわけだが…

村人たちの『生き延びて欲しいという想い』を受け

仇を目の前にしても、村人たちが存在したことが
『人を苦しませる要因にさせたくないという想い』を発し

その強過ぎる想いから
トリオン自体に残留していた、村人たちの意思が繋がり

トリオン自体が
意思を持ったトリオンとして一体化し、白帝となった。


そうして私は

恵土の中のトリオンを媒介に、復活することができた』

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