第16章 入院生活
太刀川「始祖神の力のことか?
それなら、生まれつき持ってたって奴だろ?
生まれ持った性質が、たまたま始祖神だったとか」
恵土「うん…
というのも、あいつを呼んだ方が早いか」
菊地原「何かを召還でもするんですか?」
恵土「ああ。そんな感じだ。
何が起こっても驚かないで欲しい。
それだけ…頼む…(お辞儀」
木虎「……
そんなに、不安そうな顔をしないで下さい。
私は、恵土先輩に数え切れないほど救われてきました。
どのようなことが目の前で起こったとしても否定しません。
拒否もしません。
あなたが、私をそれごと受け入れてくれたように。
私も、あなたを受け入れますから(微笑」
恵土「驚)!…ふっ(微笑)
ありがとう、藍^^」
木虎「^^」
そして笑い合う二人に対し、声をかける人がいた。
風間「それでは、本題に入りましょうか」
恵土「…うん。
じゃあ、今からちょっと眩しいかもだけど我慢してな。
話すのはそれからだ」
それから、その光を集中させていき
眩しさが増していった…
その直後、掌だけでなく
恵土の全身から白い光が溢れ出ていく…
恵土「始まりの力よ…
我(われ)の想いに応えよ」
その直後、白帝が宙に浮き
恵土「契約のもと、恵土が命じる。
真の姿を我の前に示せ!ヴォルフ!!」
白い光がまとわりつき、白い光を放ち続ける狼となった
『!!』
恵土「はあっ…はあっ…
(やばい…きっつい;」
きつそうに頭も、背ごとベッドへ預ける恵土に対し
その顔を、癒すように力を送り込みながらなめるヴォルフ。
恵土「はあ…
流尾、ありがとう。
大分マシになった(苦笑」
流尾『話す決心はついたのか?』
恵土「…ああ(頷く)
長くなったけど、今からでも話したいって思ってる」
菊地原「で、その狼は何ですか?」
恵土「士郎…」
菊地原「何でいきなり名前呼びになるんですか;」
恵土「悠一」
迅「迅でいいですよ」
恵土「だってお前たちだけ名前呼びじゃないし;」
菊地原&迅『変な所ばっか気にしないで下さい』
恵土「あいあいさー;(しょぼん」
遊真「っていうか、そろそろ本題に入ってくれないか?」
恵土「了解^^;」
長年の秘密が明かされる