第16章 入院生活
そんな折
秀次「…解っているだろ?
お前に、俺が惚れていることぐらいは」
恵土「…うん。
でも、遊真じゃないとやだ」
秀次「…どうして、俺じゃない」
恵土「そりゃまあ…弟d
秀次「そうだとしても…
過ごしてきた日々は、変わらないだろうが」
恵土「!…」
秀次「俺は…お前を失うのが怖かった。
また、目の前に居るはずなのに消えていくのが嫌だった…
だから…」
緑川「護りたいから結婚する?
結婚しなくても護れるじゃん」
秀次「俺は…」
緑川「それに、恵土先輩に惚れていても
口に出せずにいる人なんて山ほどいるよ?
それと比べれば
一緒に暮らした時間なんて山ほどあるでしょ?
逆に代わって欲しいぐらいだよ」
秀次「…」
恵土「秀次…
弟としても男としても愛しているから不安にならないで!
秀次との時間もちゃんととるから!長いから!」
秀次「うるさい…
風に当たってくる」
ばたん
恵土「…大丈夫かな?;」
緑川「罪な男だねぇ。
恵土先輩に、こんなに愛とか想いとかまでもらって」
恵土「何言ってんだ?
お前たちにも山ほどしてるよ?」
緑川「…ぷっ(微笑)
確かにそうだ^^(口元に手の甲を当てる」
恵土「微笑)…^^」
その笑みを見て、幸せそうに笑う中…
風間「とりあえず、きちんと横になっていて下さい」
恵土「うん。
医者も言ってたけど、絶対安静なんだってさ;
今週は絶対安静だけど
経過を見ながら、治療方針決めていくって。
次の週からは安静にしながら、ある程度リハビリ始めていくって。
だから目覚めてから2週後に退院って感じなんだろうね」
緑川「内臓切れてんのに大丈夫なの?」
恵土「うん。
もう、手術があったあの日(1月14日)から
2週間以上経ってるからさ」